
◆パ・リーグ 楽天―ソフトバンク(31日・楽天モバイル)
楽天・前田健太投手(37)が31日、ホーム開幕戦となるソフトバンク戦に先発。広島時代の15年10月7日の中日戦(マツダ)以来、日本球界では3828日ぶりのマウンドに上がり、3回に初失点を喫した。
勝てば同年10月2日の中日戦(マツダ)以来、日本では3833日ぶりの白星となる“復帰戦”。初回は3者凡退で封じたが、2回。先頭の4番・柳田に左前打を許して初めて走者を背負った。広島時代の13年の交流戦以来、13年ぶりの対戦となった同じ「88年世代」の柳田に打たれて動揺したのか、続く山川に四球、栗原には右前打を浴びて無死満塁とされた。しかし、踏ん張った。7番・野村の三直が野手の正面に飛び、三塁走者・柳田が戻りきれず。ラッキーな併殺で2死一、二塁とし、海野を空振り三振に斬って得点を与えなかった。前田健は大きくほえて感情をあらわにした。
1点の援護をもらった直後の3回。1死から周東に中前打、近藤に四球で一、二塁と再び得点圏に走者を背負った。3番・柳町はスライダーで空振り三振を奪って2死としたが、柳田には147キロ直球を捉えられ、右前適時打を食らった。ここまでは「ギータは久しぶりに対戦できるので。やっぱり1軍で戦えるのはうれしいこと。同級生もまだ数人残ってますけど、お互い頑張っていきたい」と話していたライバルにやられている。
この日の仙台は朝から雨模様。しかし、午後4時1分の試合開始時にはやんでおり、開幕を待ちわびていた東北のファンから前田健に大声援が注がれた。日米通算165勝の右腕は前日30日には「この東北で、イーグルスに入団してから初めての登板なので。しっかり皆さんにいいところを見せられるようにね。前田健太という投手を知ってもらえるように、しっかりといい姿を見せたいなと思います」と話していた。
オープン戦は3試合で0勝0敗、防御率3・18。今月17日の西武戦(ベルーナドーム)では6回1安打無失点6奪三振と圧巻の投球を披露した。24日に調整登板した2軍戦では3回途中6失点だったが、「(準備は)バッチリです。しっかりいい状態で(自身の)開幕を迎えられる」とこの日に臨んだ。
昨季はタイガースを退団後、5月にカブスとマイナー契約を結び、8月からはヤンキース傘下3Aスクラントンでプレーした。シーズン終了後に26年から日本球界に戻ることを表明。巨人、ヤクルトなど複数球団の争奪戦の末に楽天入りを決意した。背番号は代名詞の「18」を選択。24年まで在籍していた同学年の田中将大(現巨人)から継承する形となった。
昨年12月の入団会見では「楽天で現役を終える覚悟はできています。生半可な気持ちで球団を選んだわけではない」と語った前田健。野球人生の最終章がスタートした。
◆前田 健太(まえだ・けんた)1988年4月11日、大阪府生まれ。37歳。PL学園では1年夏と3年春に甲子園出場。06年高校生ドラフト1巡目で広島入団。15年オフにドジャース移籍。昨季までMLBでプレーした。13年WBC、15年プレミア12日本代表。沢村賞2度、最多勝利2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度、ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞5度。185センチ、83キロ。右投右打。今季年俸1億5000万円(金額は推定)。