
◆オープン戦 日本ハム5x―4ロッテ(8日・エスコン)
日本ハムの水谷瞬外野手が8日、劇的なサヨナラ弾で大叔母と24歳に別れを告げた。9回先頭でバックスクリーンへ運ぶサヨナラ弾。9日に25歳の誕生日を控え、24歳最後の打席を最高の形で飾った。子どものころ一緒に暮らし、6日に亡くなった母方の大叔母への手向けの一発でもあった。
打った瞬間、水谷は確信を持って走り始めた。センターへ真っすぐに伸びた打球は、バックスクリーンに飛び込む。同点の9回、飛距離130メートルのサヨナラ弾。一塁を回り、人さし指を天に突き上げたリードオフマンは「気持ちいいですね。今日は僕にとって特別な日でもあると思うので、打ててよかったなと思います」とかみ締めた。
“特別”には2つの意味があった。9日は25歳の誕生日。「24歳最後の打席をああいう形で終えられたので、いいイメージで次を迎えられる」とうなずいた。軽々と運んだ一打に「去年とはまた違った手応え。一冬越えて、成長を感じ取れたところ」と25歳の飛躍を予感している。
“おばあちゃん”に贈る一発だった。子どものころ、一緒に暮らした母方の大叔母が6日に亡くなった。「僕おばあちゃん子で、今日の1本はおばあちゃんが打たせてくれた1本だと思ってます」。急なことに、人のあっけなさを感じた。「別れも言えないままこういう形になってしまうなら、今そばにいる人とか、こうやって応援してくれる人を、大切にできたらなと思います」と語った。
2年前には祖父をシーズン中に亡くした。「絶対ホームラン打ったろうと思ったんですけど、力み散らかして2三振ぐらいした。そういうことを考えずにいったら、やっぱりホームラン打てるんだなと思いました」。伝えたいことを聞かれ「特にないです。たぶん見てくれてると思うので」と水谷。応援してくれる全ての人に、全力でプレーする姿で報いていく。(山口 泰史)