ロッテの西野勇士は、ここまで対外試合2試合・5回を投げ、防御率5.40だ。今季初登板となった2月21日の楽天戦は2回を投げ3失点だったが、2月28日の西武戦は3回無失点。昨季までの対外試合では25年3月6日の広島とのオープン戦では武器であるフォークをあまり投げなかったりしていたこともあったが、今年は初実戦から自身の持ち球を満遍なく投げている。
西野はここまでの投球について「やりたいこと、やろうと思っていることがうまくマウンドで出ていない」と吐露。「バッターが立ってマウンドに立っても、それをちゃんとやって結果どうこうと言うよりは、それができるかどうかと言うのは大事だと思うんですけど、それがうまくできていない。正直めちゃくちゃ調子がいいかと言われたら、そんなことないと思って、とりあえず2試合はそんな感じですね」とまとめた。
◆ 今季に向けて
先発に再転向した23年は8勝、24年はシーズン自己最多タイの9勝をマーク。24年は交流戦前の取材からストレートを課題にしていると話していたが、昨季はオープン戦からストレートに自信を持って投げ込めていた。25年に向け期待の持てる形でシーズンに入ったが、開幕してからは打線の援護に恵まれず、さらに自身の故障の影響で、9試合・49回2/3を投げ、0勝4敗、防御率3.08とまさかの未勝利に終わった。
25年に向けたシーズンオフは、23年のような“ハード”な自主トレで強いストレートを取り戻した。そしてこのオフも「ハードにやれたと思います」と厳しいトレーニングを積んだ。「ただ実戦自体は、去年のソフトバンク戦になっているので、そこからかなり日が空いているし、マウンド立った時に登板感覚がうまく掴めていない感じがしますね」と、マウンドで取り組んできたことを発揮できていない。
気になるストレートの強さについても、「出力自体は去年よりは速く出ていますけど、まだまだこれからな、と言う感じがしますね」としっくりきていないようだ。
現時点では、自身が思い描くプラン通りに進めているのかーー。
「プラン通りきているかと言われたら、そうでもないんですけど、久しぶりに実戦を投げて、ある程度何をしていかないといけないと言うのが見つけてはいる。それを潰しながら、1試合ずつ潰していっていい状態で開幕に迎えられたらいいなと思います」。
昨季までは、前年の実績もあり、競争というよりも開幕ローテーションが決まっているような形だったが、今季はもう一度奪いにいく立場になる。このオープン戦は内容よりも、結果を求めていくことになるのだろうかーー。
「監督も変わったので、もちろん競争があると思うんですけど、いき当たりばったりの調整で結果出たとしても、シーズンでうまくいかないと思う。ある程度、自分が思い描いたボール、変化球、自分でコントロールできるようになることの方が、開幕に向けては正直大事かなと思う。もちろん結果は大事なんですけど、どちらかというと自分の調子をとにかく見つけた課題を1つずつ潰して、よくしていけたらいいのかなと思います、今は」。
“内容”を重視した中で、まずは開幕ローテーション入りを目指していく。
取材・文=岩下雄太