ロッテ、振って、振って振りまくる2026春 栗原コーチ「継続してやらせようと思っていた」、「自主トレの段階から振り込んできたと思います」

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打撃練習の合間確認するロッテ・藤原恭大(左)と栗原健太コーチ(右)(撮影=岩下雄太)
打撃練習の合間確認するロッテ・藤原恭大(左)と栗原健太コーチ(右)(撮影=岩下雄太)

 ロッテの都城一軍春季キャンプでは連日、朝から野手陣がバットを振り込んだ。

 昨年の石垣島一軍春季キャンプでは朝の打撃練習といえば、バントといった作戦系の練習がメインだったが、この春は5人から6人が朝からマシンなどを相手にガンガン振っている。

 昨年から一軍打撃コーチを務める栗原健太コーチに昨年の春と今年の春のキャンプで、朝の時間帯の打撃練習の違いについて聞いてみると、「去年までは作成系、バント系が多かったんですけど、今年に関してはしっかりと朝から。去年の秋からですよね、継続してやらせようと思っていたので」と説明した。

 変わらないこともある。全体練習の打撃廻りでは「5スイングで回した方が1回1回集中して打てるメリットがありますよね」と、昨年の試合前練習から変わらず、1人5スイング×4セット。現時点ではシーズンが始まってからも「5の4か5の3か時間にもよるんですけど、決めていこうかなと思います」との考えを示した。

 野手陣は全体練習前、打撃廻り、全体練習後の特打、強化ティー、さらには個人で鳥籠で打撃練習する選手もおり、人によって1日でのスイング量がかなり多い選手もいた。選手たちに求めているスイング量について、栗原コーチは「矢澤(大智打撃)コーディネーターが管理しています」とのこと。

 栗原コーチは「第1クールに関しては西岡コーチ、矢澤コーディネーターとも話をして、数を多めにやって、第2クールに入って数を落として出力を上げる。選手に目的を持たせて、メリハリをつけてやっています」と明かした。

 気になるのは、西岡剛チーフ打撃コーチ兼走塁コーチ、栗原コーチとの役割の中で、この選手を指導するなど、何か決め事などがあるのだろうかーー。栗原コーチは「特に誰がこの選手を見るとかはないんですけど、気づいたことはそれぞれがアドバイスして。共有はしています」と、コーチ同士で指導している内容が変わらないよう選手の情報を共有し、“一本化”している。

◆ 言語化できる選手が増加

 選手を取材していると、「頭の位置を動かさないことを意識していますね」(藤原恭大)、「剛さん(西岡剛コーチ)に言われていて、始動がバラバラで差されたり、泳がされたりが多かったので、始動を早くしてタメて待って打つところを言ってもらいました。前から言われていて、自分の中でも直さなきゃいけない部分があった。自分の中でも確立していかないといけないと思います」、「無駄な動きを省いたほうが確率が高くなるかなというところで、よりコンパクトに振り抜きやすいように意識しています」(小川龍成)、「(タイミングの取り方について)ちょっと戻して、足を大きくする感じにしていたんですけど、そのイメージを残しながら、足は回さずに。自分の中のイメージは(足を)回しているんですけど、回さずに。バットの出方を意識してやっています」(山本大斗)など、ここに紹介した選手に限らず、厳しい練習量をこなす中で自身の課題点、取り組む方向について言語化できる選手が増えた印象を受ける。

 昨年も一軍で打撃コーチを務めた栗原コーチも選手たちの変化を感じたりするのだろうかーー。

 「目的意識をもたして、こちらがしっかり話してからやらせるようにやらせているので、選手も意識してやってくれているのかなと思います」。

 一冬を超えて逞しくなった選手たち。「サブロー監督のコメントも“昭和流”で厳しくやる。みんな見ていると思うので、しっかり自主トレの段階から振り込んできたと思います」と栗原コーチも目を細める。

 これからは実戦が本格的にスタートする。「特に主力のところの管理というか、髙部、藤原あたりはしっかりちゃんと見てチェックしておきながらと思いますね」(栗原コーチ)。練習量の多さが必ずしも結果につながるとは限らないが、練習を見ているとレギュラーを掴むため、自ら進んでバットを振っている選手が多い。1人でも多くの選手が、結果に結びつくことを強く願う。

取材・文=岩下雄太

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