新婚のロッテ・西川史礁が大逆転新人王「本当に最後まで誰になるか分からなかった」 6月中旬から1軍で奇跡のV字回復

スポーツ報知

2025.11.27(木) 06:00

パ・リーグの新人王に輝いた西川

◆NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD(26日・グランドプリンスホテル新高輪)

 今季のプロ野球のタイトル獲得者などを表彰する「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が26日、都内で行われ、阪神・佐藤輝明内野手(26)がセ・リーグ最優秀選手(MVP)を受賞した。パはソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が初のMVP。新人王にはセがヤクルト・荘司宏太投手(25)、パはロッテ・西川史礁外野手(22)が選ばれた。

 この世界でやっていける。自信に満ちあふれた新婚の西川が、年に一度の晴れ舞台に立っていた。激しい新人王争いを大逆転で制し、「本当に最後まで誰になるか分からなかったので、うれしい気持ちでいっぱい」と偽らざる気持ちを明かした。

 この世界で生きていけないかもしれない。おびえたのは開幕直後のこと。1軍投手の球を捉えられず、全く快音が響かなくなった。「最初は苦しいことが多くて野球をするのが嫌なくらい本当に追い込まれた」と降格した2軍でも苦悩の日々。救ってくれたのは当時のサブロー2軍監督だった。

 授かったのは「そのスイングスピードがあればポイントが体に近くても大丈夫。引きつけて打とう」との金言。西川も「詰まってもいい」と考えを変え、バットを振りまくるマンツーマン指導に必死に食らいついた。すると6月中旬から1軍で奇跡のV字回復。安打を量産し、遅れをとっていた大卒同期入団の楽天・宗山、西武・渡部聖を上回る今季新人最多の117安打。規定打席に到達してリーグ6位の打率2割8分1厘と一気に逆転し、日本ハム・達をも上回った。

 「近い将来の目標は首位打者」をかなえるため、オフは阪神・森下と自主トレの予定。ヤクルト・荘司とともに同一年に両リーグ最下位チームの選手の受賞は史上初めてとなったが、来季は恩師のサブロー監督と優勝を目指して、さらに打撃を極める。(阿見 俊輔)

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