
楽天は26日、米大リーグのドジャースなどでプレーした前田健太投手(37)=前ヤンキース3A=と契約合意したと発表した。
日本球界復帰を希望していた日米通算165勝右腕には、巨人やヤクルトなど複数球団が獲得調査を行っていたが、先発起用や好条件などで熱意をみせた楽天が見事に射止めた形だ。
経験豊富な前田の加入は投手陣にとって大きなプラスとなる。今季4年連続4位に終わったチームは、3年目の荘司、2年目の古謝ら若手が先発陣の中心的存在として期待がかかる。しかし24、25年と2年連続開幕投手の早川は9月に左肩を手術し、来季開幕に間に合わない可能性がある。海外FA権を行使した則本は去就が不透明な状況だ。来季20年目をむかえるベテラン右腕の岸、今季チーム最多109回2/3を投げた左腕の藤井、14日に契約合意した前ロッキーズで23年WBCドミニカ共和国代表のロアンシー・コントレラスらが候補に挙がるが、前田が加わることで先発陣の層が確実に厚くなり、若手にとっては最高の手本を身近で見ることで成長につながる。
前田は06年高校生ドラフト1巡目で広島に入団し、在籍9年で通算97勝をマーク。沢村賞2度、最多勝2度など多くのタイトルを手にした。15年オフにポスティングシステムでドジャースに移籍。その後ツインズ、タイガースを経て、今季は8月からヤンキース傘下3Aスクラントンでプレーしていた。来年4月で38歳になるマエケンが、杜(もり)の都で再び力投する姿をみせる。
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