前田健太 楽天入り最有力 複数年プラス出来高の好条件 巨人、ヤクルトなど争奪戦も最終局面 今週にも決定

スポーツ報知

2025.11.21(金) 04:00

来季の日本球界復帰を明言している前田

 米大リーグのドジャースなどでプレーした前田健太投手(37)=前ヤンキース3A=の楽天入りが最有力となっていることが20日、分かった。複数年契約プラス出来高払いで、細部の条件を詰める最終局面に入った。来季の日本球界復帰を明言していた日米通算165勝右腕を巡っては、複数の球団が獲得調査を進めていた。早ければ今週中にも「楽天・マエケン」が誕生する見通しとなった。

 前田が来年から杜(もり)の都でプレーする可能性が高まった。球界関係者の話を総合すると、日本球界への復帰を希望する右腕の楽天入りが最終局面を迎えていることが判明した。巨人、ヤクルトなど複数球団が獲得調査を行っていたが、前田がこだわりを持つ「先発」で起用するという熱意と複数年プラス出来高払いの好条件を持ってアタックした楽天が、争奪戦を制することになりそうだ。

 今季4位に終わったチームで、規定投球回に到達した投手はゼロ。最多は藤井の109回2/3で、先発陣の白星は古謝の挙げた7勝が最多だった。24、25年と2年連続で開幕投手を務めた早川も2勝止まり。9月に左肩を手術し、試合復帰まで4~5か月を要する見込みで開幕に間に合わない可能性もある。また、則本が海外FA権を行使し、来季の戦力となるかは不透明な状況だ。

 喫緊の課題である先発補強に向けて、オフに入り石井GMが積極的な動きを見せている。14日に前ロッキーズで23年WBCドミニカ共和国代表のロアンシー・コントレラス投手との契約合意を発表。先発にさらなる上積みを求めて水面下で獲得に動いていたのがマエケンだった。正式に契約合意となれば、メジャー通算68勝を誇るベテランの加入は戦力アップが見込めるだけでなく、若手の良き手本となるメリットもある。

 前田は06年高校生ドラフト1巡目で広島に入団。2年目の08年に9勝を挙げて頭角を現すと、赤ヘル軍団のエースとして在籍9年で通算97勝を積み上げ、沢村賞2度、最多勝2度など、多くのタイトル・表彰を手にした。15年オフにポスティングシステムでドジャースに移籍し、渡米1年目に16勝、17、19年にも2ケタ勝利をマークした。以降はツインズ、タイガースでプレーし、今季はタイガースを退団後、5月にカブスとマイナー契約を結び、8月からはヤンキース傘下3Aスクラントンでプレーした。

 今季終了後には自身のインスタグラムを全て英文で更新し、「来シーズンから日本でキャリアを継続することを決意しました」と表明していた。目標とするNPB通算2000投球回まで490回1/3。来年4月に38歳を迎えるベテランの次なる挑戦の舞台が定まろうとしている。

 ◆楽天の今季の戦い 先発に絶対的な柱を欠く一方で、藤平、西口、鈴木翔、西垣ら層の厚い中継ぎ陣を強みに接戦を制しながら、シーズンを通してCS圏内の3位を争った。打線では5月に浅村が2000安打を達成。6月に加わったボイトがチーム最多13本塁打。6月の交流戦で7連勝するなど勢いに乗る時期もあったが、9月に6連敗するなど勝負どころで失速。67勝74敗2分けで4年連続の4位に終わり、CS出場を逃した。5年ぶりに指揮を執った三木監督は、黒川や中島ら若手の成長を評価され、来季続投が決まった。

 ◆前田 健太(まえだ・けんた)1988年4月11日、大阪府生まれ。37歳。PL学園では1年夏と3年春に甲子園出場。06年高校生ドラフト1巡目で広島に入団。15年オフにドジャースへ移籍し、今季までMLBでプレー。13年WBC、15年プレミア12日本代表。沢村賞2度、最多勝利2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度、ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞5度など。185センチ、84キロ。右投右打。

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