
オリックス・山崎颯一郎投手が7日、高知キャンプ2日目に投球練習を行った。今季終了後は初となるブルペン入りで、変化球を交えて68球。「どちらかというとスムーズ(な動き)というか、最後にしっかり力が伝わるような感覚で。真っすぐは普通に良くて、シーズン中と変わらない出力というか、(指の)かかりで投げられた」と、納得の表情を浮かべた。
今季は3度のファーム調整を経験し、28試合登板と苦しんだが、9月以降は8試合で1勝4ホールド。9月20、21日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)では、2試合連続で無死満塁の火消しに成功した。山崎は「あそこから変わったと言っても、本当に過言ではない。発見したことがすごく多い」と、マウンド上での変化を口にした。
「いつもの僕だったら『絶対に抑えてやる』みたいな感じで、ツースリー(フルカウント)とかギリギリまで行っていたと思う。『打たれても当たり前だし、しゃあないやろ』って感じでいったからこそ、すごく落ち着いて周りが見えた」。絶体絶命な状況下での開き直りが好結果を生み、冷静を保つことの大切さを教えてくれたという。
「僕はあまり、力んじゃいけないタイプ。しっかり打者を見て、観察じゃないけど、最後の方は反応とかも見られるくらいになった。それくらいの余裕があったので、これが自分の中で目指すべき場所。本当に自分にとって新しい感覚」
昨年の高知キャンプは、球速やフォームを取り戻す作業がメイン。だが、今秋は「もう、そこじゃなくて。より実戦に近い、実戦で使えるものを習得するためのキャンプ」と、カーブの精度に磨きをかけている。「一歩ずつではあるけど、段階を踏んで(成長)できている」と前を向き、10年目を迎える来季の飛躍だけをイメージした。
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