
「SMBC日本シリーズ2025」が25日、みずほペイペイで開幕する。2年連続でパ・リーグを制したソフトバンクと2年ぶりにセ・リーグ優勝に輝いた阪神が激突する。両軍は24日に最終調整。ソフトバンク・小久保裕紀監督(54)は左脇腹痛で戦列を離れていた近藤健介外野手(32)のスタメン起用を示唆した。
ソフトバンク・小久保監督は決戦を前に表情も口調も穏やかだった。第6戦までもつれたCS最終Sから中4日で「その勢いのままいけそう」と泰然自若。何よりも「ベストに近いオーダーが組める」と安心した。左脇腹痛でCSを欠場した近藤のスタメンを示唆。「あしたの状態を確認して」と慎重だったものの、この日のフリー打撃でも快音を連発した主砲を中軸に据えることが濃厚になった。
シーズンを通じて故障続出に悩んだが、野手は今季初めて主力が集結。「スタメンに早めに点を取ってもらい、勝ちパターンの継投に」と期待した。調子や相手投手によって、並べ方は“日替わり”を予告。不動のつもりで迎えた昨年の日本Sは開幕後の苦戦による組み替えに四苦八苦したが「今季は臨機応変、変幻自在に戦ってきたので」と淡々。高めた経験値も日本一奪還への武器だ。
投手陣も不安はない。CS第6戦に先発したモイネロの回復が心配されたが、この日ブルペン入りした左腕は中5日で第2戦。さらに指揮官は「上沢も大関も間隔は十分」と起用する投手を隠すことなく羅列した。阪神・藤川監督と23年に名球会の会合で同じ卓を囲んだことを明かし「まさか2年後に。夢にも思わなかった」と笑顔。「落ち着いています」と、どっしり構えて迎え撃つ。(安藤 理)
関連ニュース
・【ソフトバンク】小久保裕紀監督「ベストに近いオーダー」 近藤健介のスタメン示唆、先発陣もほぼ予告
・小久保裕紀監督と藤川球児監督が日本シリーズ前日の監督会議に出席、初戦の先発は有原航平と村上頌樹
・大谷翔平はWS第4戦先発へ 第3戦はグラスノー ロバーツ監督が示唆「おそらくその方向になる」
・【ソフトバンク】左脇腹痛の近藤健介、日本シリーズ強行出場も…小久保監督「DH、代打かな」
・【ソフトバンク】小久保裕紀監督が今季初の“全員集合”を宣言 日本シリーズへ近藤健介が24日合流