【日本ハム】宮西尚生 中継ぎの流儀2025「勇往邁進」…40歳のレジェンド左腕現役最後の目標は…

スポーツ報知

2025.10.12(日) 05:56

キャッチボールで調整する宮西(カメラ・池内 雅彦

 日本ハムの宮西尚生投手(40)が11日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で40歳を迎えたプロ18年目のシーズンを振り返った。コンディショニングの重要性を再確認し、自身の調整論についてつづった。また、史上4人目の900登板を達成したレジェンド左腕は記録への意識は一切ないと断言。出場選手登録から外れているが帯同してCSを戦うチームを支えるベテランが、新庄監督胴上げへの強い思いを激白した。

 はじめに、9月23日の本拠地最終戦(対楽天)で節目の900登板を達成することができました。優勝争いの中、ホームの大観衆の前で、花を添えてくれた新庄監督には感謝の思いでいっぱいです。

 個人的に今季を振り返ると、つかめそうでつかみ切れなかった「惜しいシーズン」だったと感じます。春季キャンプから調整は順調で、開幕から上々のスタートが切れました。しかし、40歳を迎えたシーズンの調整法は試行錯誤の連続でした。当然ですが若い頃に比べ、コンディションを整えることは難しくなります。移動などで疲労が蓄積し、試合を重ねるごとに腰や体の様々な箇所に張りが出てきました。手をかけないといけない部分が増え、限られた時間で、ベストなコンディションを保つにはどうすべきか。治療のタイミングや時間の使い方が今後の課題です。毎年変化する体に合った調整法を探すのは簡単ではありません。つかみかけていた部分もあったので、それも踏まえて今後はいろいろな引き出しを駆使しながら取り組んでいきたいと思います。

 ベテランは熟練の投球術と経験で技術をカバーできるのでは、という意見をよく耳にします。しかし、その考えは自分とは少し違い、コンディションが整っていないと技術は発揮できないと考えています。心技体という言葉がありますが、自分の中では、「心・体・技」の順番がしっくりきます。まずはメンタルの部分でやる気があり、次にコンディションが整い、最後に技術が生かされる。これは若手であってもベテランであっても同じです。コンディションを整えない限り技術は生かされません。40歳に合った調整法を模索し、コンディショニングの重要性を改めて感じさせられた一年でした。

 日本一を目指す新たな戦いが始まりました。プロ18年間で歴代の梨田監督(2009年リーグ優勝)、栗山監督(12年リーグ優勝、16年リーグ優勝&日本一)と胴上げさせていただきました。今は新庄監督を胴上げしたいという思いが一番です。ホールド数や登板数の記録に対しての意識はありません。他の監督ではできなかった経験をさせていただき、新たな野球観を授けてくれたボスを胴上げすることが現役最後の目標です。最高の仲間と応援してくださるファンの方のためにも、歓喜の瞬間まで腕を振り続けたいと思います。(宮西 尚生)

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