ソフトバンクから国内ＦＡ権を行使してロッテに移籍した石川柊太投手が２２日、本拠のＺＯＺＯで自主トレを公開した。

　快晴の本拠で、昨季限りでソフトバンクを戦力外となった中村亮太投手とキャッチボールなどを行った石川は「新しい環境でのスタートというところで、例年よりちょっと投げる量とかも増やしてきている。結構、いい感じには来てるのではないかな」とここまでの調整に自信をのぞかせた。

　得意球のパワーカーブに加えて、新たな武器にしようと習得に励んでいるのが新球の「キックチェンジ」。サークルチェンジの握りから中指をボールに立てて、そこを支点にして投げる変化球で、米大リーグ、ジャイアンツのバードソングが代表的な使い手。日本ハム・伊藤も習得に乗り出している。

　「フォークは投げ方的にも苦手な球ですし、いいときはいいのですが、悪い時は結構しんどい球種だったので。（フォークを）消すことはないのですが、投げ方的にチェンジアップ（キックチェンジ）がしっかり変化してくれるといい。もともと真っ直ぐもシュート成分が強い。シュート成分に加えて落ちる球もあると、確実にカーブと落ちる系とストレートとすごく幅が使えるので」と狙いを説明した。２０年に最多勝、最高勝率に輝いた１２年目右腕は、新天地でさらに進化する。

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