熾烈な先発ローテ争い、1・2番の適任者は現れるか? 日本ハムキャンプの見どころ
ベースボールキング
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2025.1.13(月) 16:45
日本ハム・新庄監督
◆ 金村や野村はどんな状態で開幕を迎えるか!?日本ハムは1月8日、2月1日から沖縄県名護市でスタートする一軍キャンプの詳細日程を発表した。第2クールには紅白戦が予定されており、第3クール以降は対外試合がメイン。二軍キャンプは例年通り、沖縄県国頭郡国頭村で行われる。昨季はリーグ2位でCS進出を果たし、優勝への期待が膨らむ新庄体制4年目。その土台作りとなる春季キャンプの見どころを探る。
●一部発表済み!開幕戦出場選手の仕上がり具合
新庄剛志監督は昨年11月に行われたファンフェスで、今季の開幕投手に金村尚真、ホーム開幕投手は伊藤大海、開幕4番は野村佑希、抑えは齋藤友貴哉と田中正義に託すとサプライズ発表。ファンのどよめきを誘った。
金村は3年目で初の大役。昨シーズン打率.210、2本塁打、9打点の結果に終わった野村には奮起を促す意図が垣間見える。齋藤と田中はどちらが最初のセーブシチュエーションを託されるのか注目。伊藤は4月1日のソフトバンク戦(エスコンF)にフォーカスし調整を重ねる。もちろん開幕戦だけではなく、シーズンを通して指揮官の期待に応えられるかキャンプでの仕上がり具合を注視したい。
●昨季は入れ替えが激しかった1・2番
2024年は清宮幸太郎とフランミル・レイエスが中軸に固定された7月中旬以降に貯金を積み上げたものの、シーズンを通して見ると打順の入れ替えが激しかった。特にスタメン1番での起用人数は実に19人、2番も18人と1・2番の人選に苦慮。清宮とレイエスにメドが立つ今季は、ある程度上位打線を固定し得点力アップを図りたい。
昨季1番で最も多く起用され、打率.287、9本塁打、OPS.779をマークした水谷瞬は、守備力を磨き不動レギュラーになりたいところ。逆に、守備面で欠かすことのできない万波中正には打撃面での安定を求めたい。淺間大基、郡司裕也、水野達稀も候補。2022年の首位打者・松本剛の復活にも期待したい。
●先発ローテ争いはより熾烈に?
チーム防御率は2023年の3.08から2024年は2.94に良化。先発防御率も3.14→3.00、救援防御率は2.95→2.83と、いずれも前年から改善された。先発陣は伊藤大海、加藤貴之、山﨑福也の三本柱を中心に、今季の開幕投手に内定している金村、昨季のドラフト1位・細野晴希、伸び盛りの北山亘基や福島蓮、さらに契約を延長したドリュー・バーヘイゲンと豊富な陣容。新たに昨季の台湾リーグMVP・古林睿煬(グーリン・ルェヤン)も加わり、キャンプ中からローテ争いは熾烈を極めそうだ。
救援陣もダブルストッパーの田中と齋藤、昨シーズン最優秀中継ぎ投手賞に輝いた河野竜生を筆頭に、宮西尚生、生田目翼、池田隆英、杉浦稔大、山本拓実、アニュラス・ザバラら多彩なメンツが揃う。また、昨季8セーブを挙げた柳川大晟は先発転向を見据えており、FAで獲得した前中日の福谷浩司やドラフト3位ルーキーの浅利太門(明大)など、新戦力の動向もチェックしたい。