「最多勝より難しい、めちゃくちゃいい経験」西武・高橋光成、フォーム改造で0勝11敗から大逆襲【2025復活にかける男】
スポーツ報知
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2025.1.1(水) 12:10
西口文也新監督(52)と同じ背番号「13」を背負う西武・高橋光成投手(27)が、雪辱を果たすべく燃えている。「僕が背番号を継がせていただいているのもあり、(監督に)すごく特別な思いはあります。本当に貢献したいし、悔しさは僕が一番あると思ってるので表現していきたい」
24年は「忘れられないんじゃないかな」と顔をゆがめた苦しいシーズンだった。プロ9年目の昨季、エースとして期待されるも開幕から1度も勝てず0勝11敗、防御率3・87。開幕から10連敗は球界では64年ぶりの記録だが、「(0勝11敗は)最多勝より難しい、めちゃくちゃいい経験じゃないですか。野球人生を振り返ったときにこんな年もあったなと笑い話になる日が来ることを楽しみにしています」と、さらなるレベルアップへ無駄にはしない。
どん底を味わったことで新たな発見もできた。「良かった時には考えもしなかったことを考えるようになった。今年1年間で色々考えることができたし、そこは本当にプラス」。ゆっくり自分を見つめ直す良い機会にもなった。
今オフは渡辺らとともに西武の先輩・菊池雄星のプロデュース施設、岩手・花巻の「King of the Hill」(KOH)に拠点を置き、「自分の体を100パーセント使えるように」と特にメカニックの見直しに時間を割く。「(昨季は)投球フォームが探り探りでずっとしっくりこなくて。それでけがもあったし、球速も出なかったりバッターも全然振りに来なかった」と、最新鋭の機器をフルに活用してフォームの改造をもくろむ。
「日本で一番になりたいし、その投手になっていかなきゃいけない」。以前からメジャー挑戦の夢を口にしてきた高橋にとって勝負の1年が幕を開けた。(西武担当・大中 彩未)
◆高橋 光成(たかはし・こうな)1997年2月3日、群馬県沼田市生まれ。27歳。前橋育英高では1年秋から背番号「1」。2年夏の甲子園で初優勝し、Uー18野球W杯の日本代表に選出。14年ドラフト1位で西武入団。昨季は15試合に登板し0勝11敗、防御率3・87。190センチ、105キロ。右投右打。年俸2億1000万円(金額は推定)。
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