スポーツ報知のカメラマンが２０２４年に激写した数多くの写真から“年イチ”のベストショットを紹介。プロ野球・ソフトバンクのビールかけで渡辺了文記者が見舞われた、まさかのハプニングとは。

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　ソフトバンクがリーグ優勝を決めた９月２３日のオリックス戦後。大阪市内のホテルに会場を移して、ビールかけが始まった。選手はみなゴーグルをかけての臨戦態勢だが、カメラマンはほぼノーガード。カメラがのぞけなくなるからだ。「カメラマンさん、大丈夫っすか？　大丈夫っすか？」と聞きながらも、容赦なくビールをかけてきたのは山川。選手同士のビールかけを撮るつもりが、カメラマン一同は開始数秒で泡まみれにされた。

　そんな中、私は孫正義オーナーのそばに構えた。オーナーにビールをかける勇気ある選手はいるのか？　興味本位でしばらくマークすることにしたが、やはりそんな選手は現れない。さほど広くない会場で孫オーナーの周りにだけ人が近寄らず、ビール片手に手持ちぶさたの様子だった。

　するとどうだろう、孫オーナーはよりによって正面にいた私をロックオン。「わーーーーっ」と叫びながら、頭からビールをかけてきた。まさかこのタイミングで自分がかけられるとは思っていなかったため、カメラの焦点距離が合わず、残念ながら手が切れてしまったが、楽しそうな孫オーナーの顔はバッチリと写っていた。（大阪編集センター・渡辺　了文）

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