転向1年目でセーブ王の則本昂大、抑え適性にもほどがある!

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2024.12.18(水) 11:30

則本昂大

 昨年まで通算114勝、シーズン2ケタ勝利を8度マークした則本が、12年目の今年は抑えを務めプロ初セーブを含む32セーブ。最多セーブのタイトルを獲得した。

 入団2年目の14年から5年連続で5度の奪三振王。セーブと奪三振の両方でリーグ1位になった投手は(所属、数字は回数)

     最多K、最多S

村田兆治(4)ロッテ、(1)ロッテ

江夏 豊(6)阪神、(6)南・広・日

金城基泰(1)広島、(1)南海

新浦寿夫(1)巨人、(2)巨人

斉藤明夫(1)大洋、(3)大洋

則本昂大(5)楽天、(1)楽天

 6人目。このうち30セーブ以上は82年に30セーブの斉藤、83年に34セーブの江夏(日)と3人目だ。

 初セーブを記録したシーズンに30セーブ以上は、22年に新人で37セーブの大勢(巨)以来、外国人投手を含め14人目。入団1年目の投手が8人おり、2年目以降では別表の通り6人目になる。このうち前年までに登板した試合数、勝利数ともに最も多いのが則本。実績十分の先発投手が、抑えに転向していきなり結果を出した。

窮地強い大地 ▼…鈴木は2ストライク後に179打数45安打の.251。パ規定打席以上の23人中で最高打率だ。6月16日広島戦で放ったプロ野球46人目の全球団アーチは、1ボール2ストライクから。

小郷全イニ出場 ▼…浅村、小郷、辰己が全試合に出場。楽天で3人が全試合出場は初めて。このうち小郷は全試合に先発して途中交代なしという、チーム初の全イニング出場。今年は12球団で小郷だけ。

 ▼…浅村の全試合出場は西武時代の16年から9年連続10度目。96~03年松井稼頭央(西)の8年連続を上回るパ新記録だ。15年からの連続出場は1306試合。松井秀喜(巨)の1250試合を抜いて歴代4位に。

76年プロ新辰己397刺殺 ▼…辰己は中堅を守って捕球アウトの刺殺が397。48年青田昇(巨)の391を上回り、外野手シーズン最多刺殺のプロ野球記録を76年ぶりに塗り替えた。送球でアウトの補殺に失策を加えた守備機会404は、48年の青田408と呉昌征(神)407に次ぎ3番目。

 ▼…小郷も右翼を守り316刺殺。同一球団の外野手2人がシーズン300刺殺以上は、49年の中日と阪急以来、こちらは75年ぶり。広い守備範囲を誇る俊足で、打っても辰己が三塁打12本に小郷は内野安打22本。ともに今季の両リーグ最多。

 ▼…パ最多タイ25犠打の小深田は、安打も含めた送りバントの成功が28度、失敗は1度だけ。29盗塁で犠打、盗塁ともに20以上は両リーグで一人しかいない。通算108盗塁は聖沢諒197盗塁に次ぎ、チーム2人目の100盗塁以上。

茂木代打率 ▼…茂木は29度起用された代打で25打数12安打の打率.480。代打起用が20度以上あった両リーグ32人の中で最高打率だ。6月4日の阪神戦は延長10回、代打で決勝の勝ち越し三塁打。

本拠で借金9 ▼…楽天は交流戦で初優勝を飾ったものの、3年連続の4位。ビジターでは37勝33敗2分けの勝率.529なのに、ホームで30勝39敗2分けの.435。最下位に沈んだ西武の.437を下回る最低勝率だった。

 ▼…月別の成績は

月=(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)

勝利11010121211101

敗戦212139812124

引分01010101

 4月から10月まで6か月連続の10勝以上はチーム初。ただし連勝は2度あった5連勝が最多。勢いに乗れず。

早川後半戦◎ ▼…20年ドラフト1位の早川が自身初の2ケタ勝利。年度ごとに月別の勝利数は

 (6)月まで(7)(8)(9)(10)月

21年 (7) -020(2)

22年 (4) 100-(1)

23年 (4) 11-0(2)

今年 (4) 3220(7)

 7月以降に白星アップ。

 ▼…同じく20年ドラフト3位の藤井も初の10勝以上。本拠地と敵地に分けて成績を見ると

  登板 勝―敗 防御率

本拠地11 3―4 4.01

敵 地11 8―1 1.93

 敵地で8勝はモイネロ(ソ)と並びパ最多。

 ▼…ドラフト同期の2人が同じ年にそろって2ケタ勝利は09、10年の田中将大(06年高校生1巡目)、永井怜(同大学・社会人1巡目)以来、チーム2組目。左腕コンビは91年大洋の岡本透(87年2位)と野村弘樹(同3位)以来、プロ野球2組目だ。

 ▼…左投手は11勝の2人に次いで古謝5勝、鈴木翔と弓削が各2勝をマーク。左腕で計31勝は14年の28勝を上回りチーム最多。今年はソフトバンクと並びセ・パ12球団で最も多かった。

40歳岸3年ぶり規定 ▼…今年40歳の岸が2度の完封勝利。143回1/3を投げて規定投球回にも3年ぶりに到達した。40歳以上のシーズンに複数の完封勝利は、06年41歳で2完封の山本昌(中)以来6人目、8度目。40歳以上で規定クリアは11人目、13度目。(阿部 大和)

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