オリックスは今年、総得点４０２のリーグ５位。１試合の最多得点は４月６日のロッテ戦、５月２３日の日本ハム戦、同２４日の西武戦、６月１５日のヤクルト戦の４試合でマークした９だった。

　両リーグで唯一１試合の２ケタ得点がなく、球団では４１、４３年に次いで３度目。４１年は４月２６日の朝日戦、４３年は７月２５日の南海戦でともに９得点が最多。２リーグ制以降では球団初だ。

　２リーグ制以降のパでシーズン１試合２ケタ得点をマークしていないのは６９年の近鉄以来、２度目。セでは５３、５８、６２年の国鉄、５４、５５年の大洋（５４年は洋松）、１１年の中日の３チーム６度だ。

　ちなみにオリックスが優勝した２１年は２ケタ得点が４試合、２２年は２試合、２３年は３試合あった。２ケタ得点なしも４連覇を逃した一つの要因と言えるか。

　▼…６３勝７７敗３分けの借金（－）１４。優勝した２３年は８６勝５３敗４分けの貯金（＋）３３で、一気に貯金４７減の計算になる。優勝チームが翌年に減らした貯金の数では、５１年松竹の６７（５０年＋６３→－４）、１７年日本ハムの５７（１６年＋３４→－２３）に次ぎ、２３年ヤクルトの４７（２２年＋２１→－２６）と並んでワースト３位。

　球団ワースト２４戦完封負け　▼…完封負けが２４試合で、球団では１リーグ時代の４２年に並ぶワーストだ。一方、被本塁打は５９でパ・リーグ最少。被本塁打がリーグ最少は５３、６２、６４、６７、６８、８４、９１、９３、９５、９６、１４、２３年に次ぎ、１３度目。過去１２度のうち１１度がＡクラスだったが、Ｂクラスは６２年（４位）以来２度目。

　チームトップ西川、森４６打点　▼…個人のシーズン最多打点は４６で、西川と森。球団のシーズン最少打点は２リーグ制以降では５２年の戸倉勝城の５３で、５０未満は初となる。ちなみに最多打点は８４年ブーマーの１３０で、２４年のトップはその約３５％となる少なさだ。

　▼…投手ではエスピノーザ、曽谷、宮城の７勝が最多。シーズン２ケタ勝利０は２リーグ制以降の球団では００、０２～０４、０７、１２、２０年に次いで８度目だ。また、１２球団唯一の完封勝利投手０。球団でシーズンの完封勝利投手０は０４年以来２０年ぶり２度目。

　規定投球回も到達者はゼロ　▼…規定投球回到達者は０。球団では９８、０３年に次いで３度目だ。エースの宮城が１０月６日の楽天との最終戦で先発も、７回表１死雨天コールド。規定投球回まであと１回１／３も、わずかに届かず。自身は４年連続の到達ならず。

　西川７年ぶりの４連続決勝打　▼…広島から加入した西川が６月６日のＤｅＮＡ戦から４試合連続勝利打点。１７年６月の柳田（ソ）以来７年ぶりだが、球団では２リーグ制以降で６８年の矢野清、７３年の長池徳二、１３年李大浩に次いで４人目。

　昨年首位打者・頓宮打率急降下　▼…昨年は打率．３０７で首位打者の頓宮が打率．１９７（規定打席不足）。前年の首位打者が翌年に１割１分打率を下げるのは１リーグ時代の４１年に．１９９で、前年の．３２１から１割２分２厘下げた鬼頭数雄（南海）に次いで２番目の低下（頓宮が規定打席不足のため、参考記録）。２リーグ制以降では５３年に．２４４で前年の．３３６から９分２厘下げた飯島滋弥（大映）を超え、最大となった。

　東、先発８２年ぶり初陣から８連勝　▼…７年目の東が４月４日の西武戦で勝利投手となり、２２年のデビューから８連勝。日本人がすべて先発でデビュー８連勝は４２年に１０連勝の藤本英雄（巨）に次ぎ、８２年ぶり２人目だ。

　古田島、初陣から２２戦連続０封　▼…ルーキーの古田島は２１年の栗林（広）、２２年の宮森（楽）に並ぶプロ野球タイの初登板から２２試合連続無失点。今年は５０登板。球団で５０登板以上の新人は１７年に５５登板の黒木優太以来６人目だが、防御率０．７９は５６年の米田哲也（５１登板）の２．３８を上回り最高。

　安達パでは初１回に３失策　▼…安達が５月１日のロッテ戦で１イニング３失策。二塁手の１イニング最多失策は４９年９月２９日の阪急戦で６回の本堂保次（神）の６。

　若月２度目の盗塁阻止率トップ　▼…若月の盗塁阻止率が．４７４（盗塁企図数５７、盗塁刺２７）。１９年（．３７１）に続いて２度目のリーグトップ（規定以上）となった。球団でリーグトップ２度以上は３度の岡村浩二（６７～６９年）、２度の福塚勝哉（６５、６６年）に次いで３人目。（恩田　諭）

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