今季楽天を指揮した前監督の今江敏晃氏が１６日、今オフに楽天を自由契約になり、巨人入りが決まった田中将大投手にエールを送った。今江氏は「とにかくいろんな報道が出てたので、もちろん心配して見てました。彼の持ってる力と、これまでの功績もですし、僕は一緒に対戦もさしてもらったので、彼のすごさはわかっている。今年はなかなか怪我もあって、思うような結果、パフォーマンスができてなかったので、こうして次にプレーできるチームが決まり、また発揮する場ができたのもですし、やってくれると思う。ここからの彼の底力というものを僕は応援したい」とうなずいた。

　田中が２１年にＮＰＢ復帰してから同じチームとなったが、今江氏はロッテでの現役時代には対戦もあった。「ネットでしか僕らはわからないんですけども、ああいう記事で、本当に、もう本当に心配してたので、安心しました。彼にはやっぱもっともっとプレーを続けてほしいと思ってました。彼はいろんな思いを背負ってやってる人間なので、マウンド上で思い切って出してもらいたい。（通算２００勝は）もちろんそこは彼にとっては通過点だと思っている。それより、彼のマウンドで投げてる姿を楽しみにしてる人はたくさんいると思うので、そこに向けて頑張ってもらいたいなと思います」と、エールを送った。

　この日は今江氏が現役時代の２００９年から続けている千葉こども病院の恒例訪問。２２、２３年に続いて中村奨と２人で訪れ、子供たちがいる部屋を一部屋ずつ巡回した。「やっぱり闘病生活はかなり大変。なかなか外に出られない子が多いので。僕たちが行くことで何か気持ちの変化が起きたり、刺激が入ったりして、いい方向にいってくれればと思っている」。訪問活動は１６年目となり、「親御さんが、非常に支えていくのが大変。家族で乗り越えていかないといけないぐらい大変な病気で。僕たちが毎年行くことで、少しでも力になれたらなと思って毎年、来させていただいています」と思いを明かした。

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