日本ハム・田中正義投手（３０）が６日、北海道・北広島市内にある球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の年俸３６００万円（推定）から「ちょうど２倍にしていただきました」と７２００万円で提示を受け、サインした。

　ソフトバンクから移籍２年目の今季は自己最多５３試合に登板。２年連続で２０セーブに乗せ、防御率２・１７で４勝４敗、１２ホールドを記録した。「『まずは一年間、おつかれさま』と言っていただいて『まだまだもっとできる』と言葉をもらいました。今年はたくさんチームに迷惑をかけた中でこれだけ（年俸を）上げていただいて、本当に感謝の気持ちです」と少し頬を緩めた。

　昇給分は「自己投資に全部使う。自主トレ代とかに使いたい」。加えて「遠征の時の飛行機で、席を広くしようかなと。僕は肩幅が広いので、移動を楽にするために広い席に変えたいと思います」と体を第一に考えた使い道も明かした。

　２０１６年のドラ１右腕も来季でプロ９年目。既に新庄剛志監督（５２）からは守護神を託すと明言されている。「名前を出していただいて、素直にうれしい、ありがたい気持ちでいっぱいです。でも、シーズンは横一線、競争。ファイターズの中継ぎ陣は、誰がどのポジションをやってもおかしくないボールを通年投げている。安心してマウンドに送ってもらえるボールを、キャンプ、オープン戦で投げていけるように。来年はリーグ優勝、日本一にふさわしい投手になりたい」

　クローザーというポジションについて改めて問われると「意気に感じますけど、強烈なこだわりはない。日本一に貢献できるのであれば、何試合でも、どんな場面でも投げたい」と言葉に熱を込めた。

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