【ソフトバンク】甲斐拓也流出のリスクヘッジ…9年目捕手・谷川原健太が出場4試合でも現状維持の理由

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2024.12.5(木) 18:12

現状維持で契約更改した谷川原健太(カメラ・保井 秀則)

 ソフトバンクの谷川原健太捕手が5日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1500万円でサインした。今季は1軍デビューした21年以降では自己ワーストの4試合の出場にとどまった。「来年は10年目でラストチャンス。ここを逃したら終わりと分かっている」と開幕スタメンマスクを目標に定めた。

 本来は内外野を守れるユーティリティープレーヤー。だが小久保監督の「捕手一本で経験を積ませる」という方針のもと、2軍のレギュラー捕手として74試合に出場。場数を踏んできた。三笠杉彦GMは「1軍での力がないわけではないが、球団としてのプランがあったので(出場試合数が少ないから年俸をダウンするのは)フェアじゃない」と現状維持を提示した理由を説明した。

 今季は主に甲斐拓也捕手と海野隆司捕手のキャッチャー2人制を取っていたソフトバンク。その甲斐は国内FA権を行使。去就が不透明な状況だ。同GMは「そういうことも見越して、じっくり腰を据えて捕手を育てることになった。(あらかじめ甲斐の去就を)明確に見込んでいた訳ではないが、(事実として)FA権を取って1年契約ということもあった。甲斐選手が残るにせよ移籍するにせよ、次世代の捕手を育てていくことは、やっていかないといけないことだったという判断」と谷川原に2軍で経験を積ませた理由のひとつとして、甲斐のFA移籍のリスクヘッジとしての側面もあったと明かしていた。

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