「指名された瞬間ビックリ」楽天・ドラ1宗山塁、大学生野手の5球団以上競合は79年早大内野手以来

スポーツ報知

  • ニュース

2024.10.25(金) 05:00

楽天のユニホームを着用して胴上げされる明大・宗山(カメラ・小林 泰斗)

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 ドラフト1位で5球団競合の末に楽天が交渉権を獲得した明大・宗山塁内野手(21)が、侍ジャパンの中軸として活躍することを誓った。1979年の早大・岡田彰布が6球団競合で阪神に入団して以来、45年ぶり2人目となる大学生野手の5球団以上競合という高い評価にも「スタートラインに立ったばかり」と油断なく、プロのステージへと進む。

 画面の中で楽天・森井球団社長がガッツポーズする姿を、冷静に見つめていた。宗山は「正直ここまでの球団に指名していただくとは。ある程度のイメージはあったんですけど、実際指名された瞬間はビックリしました。驚きはあったんですけど、なるべく表情に出さないように、平常心でと考えていた。どこの球団になっても、そこで頑張るだけなので」と心の内を明かした。

 走攻守がそろい、「10年はショートに困らない」と評された“20年に1人”の逸材。3月には侍ジャパンのトップチームにも選出された。1年目の目標を問われ「開幕から試合に出たい思いが強いのと、新人王を目標にやっていけたら」。将来的には「常に侍ジャパンの中軸を任せてもらえるような選手になっていきたい」と力強く語った。

 指名された楽天は今季、村林が遊撃のレギュラーに定着。それでも「ショートへのこだわりっていうのはもちろんあります」と言い切った。侍ジャパンでトップ選手のレベルを体感し、未知ではないプロの世界。スピードと力強さを改善点に挙げながら「ゆくゆくは首位打者であったりとか、最多安打を目標にやっていきたい」と将来像を描いた。

 舞台は明大の大先輩、星野仙一監督が日本一へと導いた仙台。「第一にファンの方から愛される選手を目指していきたい」。大きな期待に応える活躍を、披露するイメージはできている。(山口 泰史)

 記録メモ 

 ▼大学生野手5球団競合 宗山(明大)は、1位指名で5球団が競合(5球団以上は16人目、他に88年岡幸俊・高知商が2位で5球団競合)。1位(1巡目)で5球団以上が重複した大学生野手は、79年岡田彰布(早大・内)6球団に次ぎ、2人目。

 ▼15年連続指名 明大は浅利も日本ハム3位。これで明大は、10年から15年連続指名。同一チームの最長連続指名を更新した。

関連ニュース

【指名選手一覧】12球団のドラフト 1位のクジ引き結果~育成指名終了まで完全網羅
楽天ドラフト1位・宗山塁はどんな選手
【ドラフト】宗山塁が5球団の競合で楽天が交渉権獲得 明大からは史上最長15年連続指名
【ドラフト】環太平洋大・徳山一翔、楽天が2位指名 最速153キロの即戦力左腕
【ドラフト】清原和博さん長男、育成でも名前は呼ばれず 慶大・清原正吾が指名漏れ…報道陣35社60人集結も

記事提供:

スポーツ報知