【ソフトバンク】CS最終ステージの陰のMVPは川瀬晃 2試合目からは出場なしの戦力層の厚さ
スポーツ報知
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2024.10.19(土) 13:45
パ・リーグのCS最終ステージは、1勝のアドバンテージを持つソフトバンクが3連勝で日本ハムを下した。ホークスの圧倒的な強さが目立ったが、流れを決めたと首脳陣、選手らが口をそろえたのが初戦の「川瀬のスーパープレー」だった。
2回に1点を先制したが、3回に追いつかれ、なおも1死一、三塁のピンチ。松本剛の中前に抜けそうな鋭いゴロを二塁・川瀬がダイビングキャッチし、トスを受けた遊撃・今宮が併殺を完成させた。
記者席で観戦した掛布雅之氏(スポーツ報知評論家)は「抜けたと思った。あれが適時打になっていれば、清宮、レイエスと続く打順で日本ハムがたたみかけた可能性が高い」と指摘する。日本ハムのエース・伊藤との相性の良さを買われて「2番・二塁」でスタメン起用された27歳は「普段から球際は練習からすっとやっているし、こういう舞台で出てホッとしている。(家に)帰って自分のプレーを何百回も見たい」。会心のビッグプレーが、CS第1ステージを勝ち上がってきた日本ハムの勢いを止めたのだ。
CS最終ステージで、ファンが選ぶ「パーソル賞」に輝いた今宮は「受賞はびっくりしました。僕じゃないと思った。僕の中では川瀬。初戦というのは、やっぱり。あれが最後までこういう形で流れを呼んだのは間違いない。球際の強さが100%出たプレー」と同郷・大分の後輩を絶賛した。
CS最終ステージのMVPを受賞した山川も「みんなが思っている以上にすごいこと。というか、あいつ練習であれやっているんです。あれぐらいの集中力を持って、ノックを普段受けている人はまずいない。そこがやっぱりすごい。試合出ていないときはベンチでアップほとんどしない状態で100%で走りますから、すげぇなと普段から見ている」と普段からの取り組む姿勢が生んだプレーだと話した。
打っても2安打と活躍した川瀬だが、2戦目以降は起用なし。二塁は2試合連続でダウンズが先発出場した。今季のレギュラーシーズンの二塁スタメンの試合数は牧原大67、広瀬33、三森19、野村勇9、川瀬8、ダウンズ5、仲田2だった。正二塁手の牧原大でさえCSは打席機会なしと、争いは激しい。4年ぶりの日本一を狙うホークスの強さの一端だ。
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