【ソフトバンク】無傷3連勝で4年ぶり日本シリーズ MVP山川穂高3戦3発に「出来過ぎ」 チームは出れば必ず日本一
スポーツ報知
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2024.10.19(土) 05:00
◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第3戦 ソフトバンク3―2日本ハム(17日・みずほペイペイドーム福岡)
「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)第3戦はソフトバンクが3連勝し、対戦成績4勝(アドバンテージ1勝を含む)で4年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。2―2の4回、選手会長・周東佑京内野手(28)が決勝の左前適時打を放った。シーズン後半戦に7連敗した日本ハムをスイープし、本拠地でのCSは19年から9連勝。MVPは山川穂高内野手(32)が選ばれた。ダイエーからソフトバンクになった05年以降の日本シリーズは7度出場して全勝。12連勝中の頂上決戦で、4年ぶり12度目の日本一を目指す。
ソフトバンクが圧倒的な力でCSファイナルSを突破した。原動力は山川だ。初回2死一塁から右中間を破る適時二塁打で先制点を挙げた。「出来過ぎかな」と、2発を放り込んだ17日と同じセリフを吐いた。CSで3試合連続打点を含む12打数6安打6打点、3本塁打。MVP受賞がアナウンスされ、100万円のボードを渡されると戸惑いの表情も見せたが、獲得に十分な主砲の働きだった。
西武時代に4度CSに進出したが、日本シリーズに縁がなかった。18、19年はリーグ制覇したにもかかわらず、ともに2位・ソフトバンクに苦杯をなめた。かつてのライバルにFA移籍して悲願の切符。「初めて(の日本シリーズ)ですし、期間が空くので、また(レギュラーシーズン終了後の8~10日に続き)フェニックス・リーグに行くことをお願いしたい」とジョーク。すかさず小久保監督が「NO!」と却下して笑いを誘った。
そんな指揮官は「山川の“どっしりさ”」と、MVPの貫禄に舌を巻いた。思い返したのは、9回に6点を奪われて大逆転負けを喫した9月4日の日本ハム戦(みずほペイペイ)。翌朝の記事で主砲の「大丈夫でしかない」という発言を読んだ。「あのコメントはチームに勇気を与えた」と2冠王に感謝した。
山川が選んだ新天地は、とにかく短期決戦に強い。CSファイナルSのスイープは11、15年に続いて3度目(20年は1ステージ制)。みずほペイペイでのCSは、19年ファーストS第2戦から9連勝となった。ダイエーから球団譲渡された05年以来、日本シリーズは7度進出して一度もセに覇権を渡していない。相手は巨人でもDeNAでもいい。「日本一になる。その強い決意を持って挑みたい」と小久保監督。圧倒的な勝負力で、今季のスローガン「VIVA」の勝ちどきを上げる。(田中 昌宏)
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