ロッテ・佐々木朗希がメジャー挑戦要望へ近日中に球団と話し合い…手段はポスティングのみ

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2024.10.15(火) 05:00

メジャー挑戦について球団と話し合いを行うことが明らかとなった佐々木(カメラ・池内 雅彦)

◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファーストステージ 第3戦 日本ハム5―2ロッテ(14日・エスコンF)

 ロッテの佐々木朗希投手(22)が、近日中に球団と話し合いを持ち、今オフのメジャー挑戦を要望することが14日、分かった。チームはCS第1Sでの敗退が決定。エスコンでの日本ハム戦後、本人はコメントしなかったが、松本尚樹球団本部長(54)が取材に応じ、「入団当初から毎年朗希とは話をしてます。当然変わらずに、そういう話をすることになる。これからいろいろ話をします。一つ一つ進めていきたい」と、今後の見通しを明かした。

 佐々木は入団時からメジャーへの強い思いを持ち、昨オフは契約交渉が難航し、初の越年。早期の米挑戦を要望していたとみられ、キャンプイン目前の1月26日にようやく契約合意に至っていた。目標をキャリアハイに設定していた今季は、右上肢のコンディション不良により約2か月戦列を離れながら、18試合で自身初の2ケタとなる10勝。12日の第1S初戦では、集結したMLB10球団の前で8回無失点と快投し、改めて存在価値を知らしめた。

 松本本部長はシーズン中には去就に関する話し合いは持っていないと説明。一方で、「Aクラスを決める楽天戦、今回のCSなど本当に素晴らしい投球だった。プロ野球で2ケタ勝つのはもう本当、十分活躍してくれたと僕は思ってます」と高い評価を与えた。

 球団側では、高坂球団社長がかねて「活躍した選手がメジャーに挑戦することは後押ししたい」との方針を示してきた。だが、海外FA権を持たない佐々木の場合、メジャー挑戦には球団の容認が必須となるポスティングシステムしか手段がない。25歳未満ではマイナー契約に限定され、契約額に連動する球団への譲渡金は100万ドル程度(1~2億円)とメリットが薄い。

 経営的な側面を考えれば、25歳を迎える26年までは容認が難しいところもある。それでも、球団は本人の思いをいったん受け止めて話し合いに応じる方針だ。

 ◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年11月3日、岩手・陸前高田市出身。11年の東日本大震災で被災し、大船渡市に移住。大船渡高で3年夏に県大会準優勝。19年ドラフト1位でロッテ入団。22年4月10日のオリックス戦(ZOZO)で、プロ野球史上最年少の20歳5か月で完全試合を達成。192センチ、92キロ。右投右打。年俸8000万円(推定)。

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