【楽天】あと一歩届かなかったCS…来季浮上に絶対必要なのは諦めない気持ち…戦いぶりを毎月解析「マンスリー銀次」

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2024.10.11(金) 06:30

自己最多の11勝と活躍した早川

 昨季限りで引退した楽天の銀次アンバサダー(36)が、楽天の戦いぶりを語る今季最終回。4位に終わったシーズンを振り返り、来季に向けては気持ちの重要性を説いた。

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 今季は67勝72敗4分けで終了。1日のロッテ戦(楽天モバイル)に敗れて4位が確定しました。シーズン中盤から後半ぐらいまで、いい粘りはあったと思います。優勝争いはできなかったけど、CS争いはできた。外国人選手があまり機能しない中で、よく粘った。あとは最後の詰めかな。順位が決まる前の2~3試合の流れが良くなかった。シーズンを通して、チャンスはつくるけど生かし切れなかったことが勝利を逃した要因でしょう。

 良かったのは若い選手が機能したところ。ルーキーの古謝も中島もいい経験はできたのかな。チーム最多タイの11勝を挙げた早川と藤井も、よく投げてくれました。最も印象に残っているのは甲子園(6月5日・対阪神3〇2)の小郷かな。9回2アウトからの逆転2ラン。甲子園で、あれはすごい。しかも12球団で唯一のフルイニング出場。体を鍛えてるから、必ず来年につながると思います。

 則本が32セーブでセーブ王。潜在能力を考えたらタイトルを取って当たり前というか、ノリ(則本)ならできるなと思っていました。39歳の大ベテラン・岸も最終戦で規定投球回に到達。まだまだボールは生きているしスタミナもある。彼は負けず嫌いなので、年下のピッチャーには負けたくないと思っているはず。体のケアもしっかりしているし、若手が見習う部分は多いでしょう。

 辰己は158本で最多安打のタイトルを初獲得しました。3番打者として、しっかり機能していた。この1年は工夫しながら、どうやったら打てるのかを考えながらやっていた。守備も素晴らしく、この調子を来年も続けてほしいです。

 9月28日のオリックス戦(楽天モバイル)で今季初登板した田中将に関しては、自分も待っていたし、イーグルスを応援している全員が待っていたと思う。(田中)マサヒロなりにモデルチェンジして投げていたし、スピードではなくコントロールを意識した投球が見られました。勝てばもっと良かったけど、来年にはつながった。日本でもアメリカでもバンバン投げてきた選手が手術して、はい上がってくる姿を見たい。まだまだこれからです。

 シーズンは終わりましたが、来季に向けて大事な部分は気持ちだと思います。最終盤の数試合は、だらっとした展開が続いた。見ていて締まらない試合というか…。自分も選手だったから気持ちは分かるけど、そういう部分はなくしていかないと勝利はつかめない。順位が決まっていたオリックスの若い選手は、これがチャンスとばかりに必死でやっていた。野球はキレイにやっても勝てません。泥くささ、絶対負けないという気持ち。特に1軍の選手には、絶対に必要なことです。

(アンバサダー)

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