ロッテ・横山陸人「ベストのパフォーマンスを出せるように」昨季は夏場以降苦しむも今季は安定

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2024.9.27(金) 10:27

ロッテ・横山陸人 (C) Kyodo News

 「目標は50試合にしていたので、もうちょっと投げられたかなというのは思いますね」。

 ロッテの横山陸人は昨季の38試合登板を上回り、ここまでシーズン自己最多の41試合に登板する。シーズンも最終盤を迎え、マリーンズのブルペンに欠かせない一人になっている。

 負けられない戦いが続く中で経験を積んでいるが、横山は「経験を積むというか、いろいろな立場で投げさせてもらって、いい経験はできているなというか、そういう場面にも慣れていかないと一軍では活躍できないですし、結果を出せないようじゃまだまだだと思うので、下積みというかそういうことはできているのかなと思います」と話す。

 今季の横山は“ゼロに抑える”ことにこだわってきた。優勝争い、クライマックスシリーズ争いが熾烈になった9月以降、その1勝、1敗が重くなっていく中で、横山自身プレッシャーに感じることはないのだろうかーー。

 「プレッシャーは考えずに目の前の1試合1試合、ベストのパフォーマンスを出せるようにやっていければいいのかなと思っています」。

◆ 夏場以降も安定した投球

 昨季は38試合に登板して防御率5.26で、夏場以降打ち込まれるケースが多かったが、今季は41試合に登板して防御率1.80。9月は8試合・8回1/3を投げて防御率3.24だが、8月は9試合・9イニングを投げて6ホールド1セーブ、防御率0.00と、昨季の反省を活かしている。

 8月を無失点で終えられた要因に9月3日の取材で、「今年上がった時に結構自分のフォームでの注意点がはっきりして、それを継続して修正できているというか、いい状態を保てている。そういうところが良くなっているのかなと思います。自分の悪いところが明確にわかったというのが、それで良くなっているのかなと思います」と説明した。

 悪かった部分について「去年は疲れてくると下半身が使えていないというところで、上半身だけで速い球を投げようとかばかり考えていました。今はしっかり下から動いて、ボールに伝わるというところを意識して投げられているので、球速の安定に繋がっているのかなと思います」と自己分析。

 「(上半身と下半身の)連動性が良くなっていると思いますし、しっかりとカード頭にスクワットを入れるようにして下半身に刺激を入れて、フォームの中で力が入れやすいようにとずっと継続してやっています。そういうのがすごくいい結果につながっているのかなと思います」。

 9月25日の全体練習後に、改めて下半身を使って投げられているか質問すると、「また最近ちょっと感覚的にもダメなところが出てきています。もう少し1年間同じ状態をキープするのが難しいなというのを理解しているので、どうしたら良くなるのかというのを考えながらやっているかなと思います」と試行錯誤しているようだ。

 チームは残り6試合。4位・楽天と熾烈なクライマックスシリーズ進出争いを繰り広げている。「CS争いをしているので、結果を出して、とにかくゼロで抑えてというのが僕の仕事。そういうところをやっていければいいのかなと思います」。チームをCSに導くため、最後までゼロに抑えることにこだわっていく。

取材・文=岩下雄太

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