【ソフトバンク】小久保裕紀監督、CSに「右翼・柳田」「DH・近藤」プラン 前田悠伍は30日にもプロ初先発

スポーツ報知

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2024.9.24(火) 17:00

ソフトバンク・小久保裕紀監督

 ソフトバンクの小久保監督が24日、近日中にドラフト1位ルーキーの19歳左腕、前田悠伍投手=大阪桐蔭=がプロ初先発すると明言した。

 就任1年目のリーグ制覇から一夜明け、優勝指揮官がシーズン最終盤における戦略の一端を明かした。「タイトル争いをしてる人たちには、それも頭に入れながら。モイネロの防御率とか。(最多勝がかかる)有原のためには、勝つことに全力を尽くす試合になると思います。(山川も本塁打と打点の)タイトルがあるからずっと出します」とタイトル奪取への全力サポートを約束した。

 そしてイタズラっぽい表情で報道陣を見渡すと、次のように話した。「まあ皆さんが期待してるビッグルーキーの出番もあるでしょうから。いつとは言えないんですけど、投げさすということだけは言っときます」と近日中に前田悠をプロ初先発のマウンドに立たせると確約した。30日、10月1日のオリックス2連戦戦(みずほペイペイ)あたりが有力候補だ。

 また、右太もも裏肉離れから回復途上で、2軍戦に出場中の柳田についても、クライマックスシリーズのファイナルS(10月16日開幕=みずほペイペイ)出場に向けた青写真を披露した。「今週末に守備に就くみたいな話をしていた。(10月7日に開幕する秋季教育リーグの)フェニックス・リーグはどうなるか分かんないですけど、幸いにもホークスには3軍戦などもある。その辺を使っての(実戦感覚を養う)プランは上がってきてるんで」と説明した。

 右足首捻挫のため松葉づえ姿で胴上げに参加した近藤も言及した。「(柳田が)CSで守れるようになると、近藤がもし打てるだけであればDHに回せるっていうところにもなる」と両雄の回復が早ければ、「右翼・柳田」「DH・近藤」のオーダーが並び立つと説明。ただし「これはホント選手生命を脅かすことになるかもしれないので、当然焦らすことはない。ただ、段階を経て『GO』ってなれば当然そういうふうに」と慎重にけがの回復具合を見極めて、ポストシーズンに臨む考えを示した。

 さらに胴上げの瞬間を同時に味わいたかったが、実現できなかった同学年の戦友にも思いをはせた。「一番最後まで一緒に戦いたかったのは彼だと思うので」と8月27日から体調不良のため休養している井出竜也1軍外野守備走塁兼作戦コーチにも、感謝の気持ちを伝えると明かしていた。

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