【日本ハム】達孝太が成長証明 5回無四球0封…「目先の目標ではなく5年後をしっかり見ている」

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2024.9.23(月) 08:18

5回3安打無失点と好投した日本ハム・達

◇イースタン 日本ハム8-1西武(22日・鎌ケ谷)

 日本ハム・達孝太投手(20)が西武戦に先発し、5回3安打無失点、4奪三振と好投した。高卒3年目の今季はファームでの登板が続くが「1軍で15勝」を目標に掲げて順調に成長曲線を描いている。寮の部屋の内部をはじめ、周囲が驚く“野球博士”ぶりも明かした21年のドラ1右腕。未来のエース候補が2軍本拠地・鎌ケ谷での今季最終戦で成長を示した。

 打者を見下ろしながら、淡々と5イニングを投げきった。5回2死。達は外角へのフォークで最後の打者を見逃し三振に斬った。打者17人、60球で5回無四球0封。最速152キロの直球にフォーク、スライダー、カーブ、チェンジアップを散らして西武打線を手玉に取った。

 上々に思える内容で6勝目を手にしても、笑顔はなかった。理由は5回。先頭から3者連続で3ボールまでいったことを猛省し「数字だけ見ればいいけど、打ち取るまでの過程が良くない。反省するべきポイントです」。それでも6月以降は圧巻のパフォーマンスを続けて60回1/3で防御率1・94。「目先の(1軍に)上がりたいとかそういう目標ではなく3年後、5年後をしっかり見ている。計画通り進んでいるだけです」と振り返った。

 1軍昇格時は「15勝できる圧倒的な実力をつけてから」と語る3年目。今季は同期の福島、柳川らが1軍で結果を出し始めたが「いま仮に1軍で抑えられたとしても“頑張って”抑えなきゃいけない。まだ10勝できない」。寮には共用のウェートルームがある中で自身の部屋も“トレーニング場”と化しており、治療器や全身に刺激を加えるパワープレート、ピラティス用のイスまで設置する徹底ぶり。「市販のは砂糖だったり、いらないモノが入っている」と試合中に飲むドリンクは自家製。疲労回復のため就寝時間も午後9時だ。

 その全てが、活躍するため。「圧倒できる球を身につけたい。先を見て、できることを最大限やるだけだと思う」。開花寸前の20歳がファームで猛アピールを続けている。(堀内 啓太)

 ○…中島は2軍戦にフル出場して2安打1盗塁3出塁。3回無死一塁から中前打で鮮やかにエンドランを成功させると、7回先頭でも左前打。今季1軍では代走などが多かったが「試合に出るからには打っておかないとダメ」。ファームでは打率3割3分3厘とバットで存在感を出し続けている。若手主体の中でCS、16年の日本一を経験しているベテランの存在は貴重。「一年一年が勝負。いつ呼ばれてもいいように」と力を込めた。

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