◆パ・リーグ　ソフトバンク１１―５楽天（２２日・みずほＰａｙＰａｙ）

　ソフトバンクが４年ぶり２０度目のパ・リーグ優勝（前身の南海、ダイエー時代含む）を決められなかった。マジック２としていたチームは、デーゲームの楽天戦（みずほペイペイ）に１１―５で大勝。しかし、ナイターで２位・日本ハムがオリックス戦（京セラＤ）に３―２で勝ったため、歓喜の瞬間は持ち越し。マジック１のタカが、２３日のオリックス戦（京セラＤ）で自力でのＶ決定を目指す。

　ソフトバンクは長い１日の末に、優勝決定はお預けとなった。１３時開始のデーゲームの楽天戦に勝ち、マジック１としてから約４時間後、マジック対象の２位の日本ハムがナイターでオリックスに勝利した。２３日のオリックス戦に備え、ナインはおのおの大阪に移動。祝勝会場の同市内のホテルにたどり着いたが、肩透かしとなった。

　午後９時過ぎにホテルに着いた王会長は「自力で？　そうしろということですよ」とお疲れモードだった。福岡から空路、大阪入りした際にも「ハムの粘りはすごいね」とポツリ。小久保監督も飛行機移動で、試合経過を気にしながら１９時過ぎに伊丹空港到着。右足首捻挫で離脱中の近藤、２軍調整中の和田らも日本ハムの試合中にホテルへ到着したが、喜びを分かち合うのは２３日以降となった。

　楽天戦では、ゴール間近でも手綱を緩めない小久保監督のタクトがあった。３点リードの５回２死二塁。自らマウンドに向かうと、７勝目まで「あと１人」の先発・大津に非情の交代を命じた。「あれだけ点をもらいながら、（大津は）勝利をつけられないところに課題はある」と勝利会見で指摘。２５歳の２年目右腕はベンチで目を赤くした。

　６戦４勝制のＣＳ最終ステージは最低でも先発は５人、できれば６人をそろえたいところ。大関が背中を痛めて抹消となり、現状は有原、モイネロ、スチュワート、石川の４人しか指が折れない。カード６連敗中の日本ハムが相手になれば厳しい戦いとなる。

　今日こそ大阪でＶの舞を決めたいホークス。４年ぶりの歓喜の瞬間は自力で決めてこそ、その先の戦いに向けても勢いがつく。

◆ソフトバンクの９月２２日ドキュメント

　１６時３３分　楽天戦（みずほペイペイ）快勝で試合終了。Ｍ１に

　１７時００分　取材を終えた小久保監督が、みずほペイペイから福岡空港へ出発

　１７時５５分　小久保監督が福岡空港から大阪へ出発

　１８時００分　一部選手らがバスで博多駅へ。他の選手は前後してタクシーで同駅へ。オリックス―日本ハム戦（京セラＤ）開始

　１８時１５分～　選手らが続々と博多駅出発

　１８時２７分　日本ハムがオリックス戦で先制される

　１８時３５分　日本ハムが３回、水野の２ランで逆転

　１９時５分　王会長が福岡空港を出発

　１９時１０分　小久保監督が伊丹空港到着。大阪市内の宿舎へ移動

　１９時４９分　日本ハムが７回、２―２に追いつかれる

　２０時２８分　日本ハムが９回１死二、三塁、松本剛の三ゴロの間に１点を勝ち越す

　２０時４０分　日本ハムがオリックスに競り勝ち、この日はＭ１で終了

　２０時４５分～　選手らが続々と新大阪駅到着。大阪市内の宿舎へ移動

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