【ロッテ】高校時代にアメフト部だったサイ・ヤング賞左腕 「宝物」を使った試合前ルーチン

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2024.9.6(金) 05:25

来日初勝利を挙げたカイケル(カメラ・越川 亘)

◆パ・リーグ ロッテ3―1楽天(5日・ZOZOマリン)

 ロッテの新助っ人で15年サイ・ヤング賞のカイケルが、来日4度目の登板で待望の初勝利を手にした。今季最速タイ143キロのツーシームを軸に、5回3安打4奪三振で1失点。応援に駆け付けた愛妻の前での初勝利に「ホッとしているし、勝てて本当にうれしい」と感慨を込めた。

 高校時代はアメフト部でQB(クオーターバック)だった左腕は、試合前にフットボール球でキャッチボールをする。球はアストロズ時代に同じテキサス州にあるNFLテキサンズからもらった「宝物」という。「(QBも)針の穴を通すくらいの精度が必要。野球も9個のマスがあって似ている」。養ってきた正確無比なコントロールで要所を締めた。

 MLB13年間では最多勝など数々の記録を残したが、自身初のNPB勝利球にも「初勝利はメジャーでも、マイナーでも特別。今日、9月5日は忘れられないと思う」と喜びを隠せなかった。CS切符を争う4位・楽天との4連戦の初戦を取り、ゲーム差は3・5。新たな一歩を踏み出した左腕は、お立ち台で「CSに出場して、みなさんと共に日本一を勝ち取りましょう」と頼もしく言い切った。(竹内 夏紀)

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