【オリックス】23歳の新エースがプロ通算40勝 尊敬する山本由伸を超える球団3番目の年少記録

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2024.9.1(日) 05:00

力投する宮城大弥(カメラ・竹松 明季)

◆パ・リーグ 楽天0―6オリックス(31日・楽天モバイル)

 オリックス・宮城大弥投手(23)は丹念にマウンドを守った。「大胆に攻めてもいいけど、慎重になるところは慎重に。今回はいい感じにそれができた」。8回5安打無失点で5勝目。プロ通算40勝だ。23歳0か月の到達は球団では米田哲也(20歳3か月)と梶本隆夫(20歳11か月)に次ぐ3番目の年少記録で、尊敬する山本由伸(23歳7か月)を超えた。

 初回1死満塁の窮地をしのぐと、2~6回はわずか1四球。2安打を集中された8回も、2死一、三塁で阿部を三ゴロに仕留めた。課題とする連打も許さず、8月17日の日本ハム戦(京セラD)から3試合23イニング連続無失点。左大胸筋を負傷した5月8日の楽天戦(秋田)から続いたビジターでの連敗も4で止めた。

 昨年までは、常に山本が前にいた。必死に食らいつき、高卒2年目の21年から3年連続で2ケタ勝利を続けてきた。一昨年のある頃、スマホで「QS」と検索したことがある。先発が6回以上を投げ、自責点3以内に抑えること。入団当初は存在すら知らなかった用語だ。「由伸さんがいつも試合をつくっている姿を見てきたので…」。自身の勝ち負けで一喜一憂しなくなったのも、偉大な背中に教わったから。「6回4失点で自分に勝ちがつくよりも、7回2失点でチームが勝つ方が僕は次につながります」と本気で言えるようになった。

 3連勝で締めた8月は14勝12敗で月間勝ち越し。3位・ロッテと6・5ゲーム差に縮まった。残り39イニングの規定投球回だけでなく「投げる日はめちゃくちゃ頑張りたい」と大逆転CSを見据えた新エース。残り25試合、まだ大きな仕事が待っている。(長田 亨)

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