「勝負弱さが出た」西武初回3人で3点も 8回暴投で同点 12回暴投サヨナラでロッテに16連敗
スポーツ報知
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2024.8.29(木) 05:00
◆パ・リーグ ロッテ4×―3西武=延長12回=(28日・ZOZOマリン)
4時間21分の激闘は、今季の西武を象徴するようなプレーで、あっけなく幕を閉じた。すでにロッテ戦今季初勝利はなくなっていた12回裏2死一、三塁。6番手のボーがポランコに投じた初球は、大きくすっぽ抜けてバックネットまで転がるサヨナラ暴投。開幕からではプロ野球ワースト記録のカード連敗は16に伸びた。
歓喜のロッテナインと、肩を落として引き揚げてくる自軍の選手たちを、しばらくベンチで動かずに見つめていた渡辺監督代行。ベンチ裏での会見では、「いい形でスタートしたけど、やっぱり投打含めて勝負弱さが出た」と声を絞り出した。
指揮官の言葉通り、出足は最高だった。初回、1軍に昇格したばかりの1番・長谷川の安打をきっかけに、源田の適時二塁打と西川の2ランが飛び出し、打者3人でいきなり3点を先取して主導権を握った…かに見えた。
しかし、2回からはいつもの打線に逆戻り。得点圏に6度も走者を進めながら、あと1本が出ない。延長12回も無死一、二塁で源田がバントで送れず、終わってみれば11個のゼロが並んだ。
ディフェンスも踏ん張れない。先発の隅田は7回2失点と粘り、リードを保ったまま後続にバトンを渡した。ところが、連敗ストップまであと4人とした8回2死三塁から2番手・平良の暴投で同点に。10回1死満塁は佐藤隼がしのいだものの、最後にボーが崩れた。
渡辺代行が「チャンスで1本が出ない」「痛いバッテリーミスでやらなくていいような点をやってしまう」と嘆く投打の勝負弱さ。解決の糸口は見えてこない。3連敗で借金はワーストタイの43。早ければ29日にもCS進出の可能性が消滅する。(星野 和明)
◆記録メモ 西武が延長12回サヨナラ負け。プロ野球ワーストを更新する開幕から16連敗。開幕からに限らない同一カードの連敗も03年阪神の横浜戦に並んだ。また、今季の延長戦は2勝11敗2分け。延長戦のシーズン11敗は球団では04年に並んでワースト。
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