【楽天】ドラ6ルーキー中島大輔のコンタクト能力の高さ 隠れキーマンは小深田…戦いぶりを毎月解析「マンスリー銀次」

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2024.8.5(月) 08:43

楽天のドラフト6位ルーキー・中島

 昨季限りで引退した楽天の銀次アンバサダー(36)が、楽天の戦いぶりを語る第4回。7月は前半戦の総括や新人、ベテランの奮闘を振り返る。(記録はいずれも7月31日現在)

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 オールスター前の前半戦86試合を43勝41敗2分けの4位で終えましたが、良かったと思います。前向きな部分は交流戦で優勝し、貯金2で折り返せたこと。チームトップの7勝を挙げた早川、藤井の頑張り。また、チームを引っ張る選手として中島の存在も大きいと思います。

 ドラフト6位ルーキーの中島は7月2日のオリックス戦(弘前)で9回に代打としてプロ初出場し、マチャドの160キロ直球を引っ張り二塁打。プロ初安打を記録しました。一塁手の手前で高くバウンドするというラッキーヒットではありましたが、ファームで一生懸命やってきたからこそHランプが点灯し、ヒットになったのでしょう。打撃の特徴はシンプルで、しっかり甘いボールを1球目から打ちに行くところ。コンタクトする能力が高いと思います。

 ベテランの活躍も光りました。岸が7月13日の西武戦(楽天モバイル)で、パ・リーグ最年長の39歳7か月で無四球完封勝利を達成。プロ野球48人目の2500投球回も達成しました。彼が投げることによって宮城県が、東北が盛り上がるし、やってやるぞという気持ちがより一層強くなります。どんどんストライクを取ってくれるからリズムがいい。私も現役の時は「よし、守ってやるぞ」という感じになっていました。

 浅村は7月27日のロッテ戦(楽天モバイル)で、松井秀喜さんを超える歴代4位の1251試合連続出場を記録しました。本当にすごい。プロ野球選手はタフでなければいけないし、どこかが痛い中でも結果を残さないといけない。体が強いのは絶対にいいことだし、もっとこの記録を伸ばしてほしいです。

 本拠地・宮城以外の東北5県での開催は2勝2敗、盛岡での試合は雨で中止になりました。相手もあることなので難しいですが、5県開催は全勝したかったです。この試合をきっかけに、東北からもっとプロ野球選手が出てきてほしい。東北各地で試合をすることで、初めて楽天の試合を見に来る人がいるかもしれません。打球が速いことだけでも、ホームランを打つことでも感動を与えられる。私もアンバサダーとしてステージに立ったり始球式に出たりと、選手とは別の角度から参加して楽しませてもらいました。

 オールスターを挟み後半戦が始まりました。前半戦最後のオリックス戦(ほっと神戸)は3タテしましたが、後半戦最初のロッテ戦(ZOZO)では1勝2敗と負け越し。なかなか勢いに乗れませんでした。ただ残りは約60試合あります。上位に食い込むチャンスは十分に残されています。

 8月は暑さとの戦いにもなり、ピッチャーがバテてくるのでバッターが有利になるでしょう。そこにつけ込んでしっかり打ちに行くことが重要です。キーになるのは全員ですが、中でも小郷、辰己に頑張ってほしい。隠れキーマンは小深田。もっと塁に出てかき回してもらいたい。まだまだ打てるし、塁に出られるし、走れるはず。期待しています。

(アンバサダー)

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