ロッテ・種市篤暉が語る現状のストレート「5月、6月が良かった分、今は…」

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2024.8.4(日) 08:35

ロッテ・種市篤暉 (C)Kyodo News

 「(8月は9連戦もあるが)投げる期間的には変わらないので、自分が投げる試合はしっかり投げたいと思います」。

 ロッテの種市篤暉は“勝負の夏場以降”も、登板試合でしっかり投げ、チームの勝利に貢献することを誓った。

 前回登板の7月28日の楽天戦は、1回(6球)、2回(9球)、4回(9球)は10球以内で終えるなど初回から省エネピッチングで5回まで球数はわずかに45球、さらに楽天打線を5回までパーフェクトに抑えるなど完璧に近い投球内容だった。6-0の6回に先頭の村林一輝に四球を与え、続く黒川史陽に初安打を浴びると、ここからなかなかアウトが取れず5回1/3・67球を投げ、4被安打、1奪三振、2与四死球、6失点と悔しいマウンドとなった。

 前回登板で気になった点で言えば、序盤からストレートが少なく、150キロ超えもわずかに4球で、スライダー、フォークが中心だったこと。種市に確認すると「変化球が良かったからですね」と明かした。その中でも、「スライダーは1週間練習してきた中で、いい感覚で投げられていたので良かったです」と振り返った。

 現状のストレートは本人の中でどのように感じているのだろうかーー。

 「5月、6月が良かった分、今はちょっと納得していない部分が多いかなと思いますけど、そこをなんとかしていかないと行けないのがプロだと思うので、いい感覚になれるように毎日考えてやっています」。

 7月以降、ストレートに関しては試行錯誤しているようにも見える。

 「そうですね、満足することは絶対にないんですけど、その中でいい感覚に持っていかないといけないとすごい思っています」。

 プロ入りからつけている日記を読み返したり、色々な人に聞いたりして、ストレートの状態を取り戻そうとしているのだろうかーー。

 「そうですね。いろんな選手にも聞きますし、家に帰ってからも考えています。その中で自分の正解を見つけて行けたらいいなと思います」。

 リーグ優勝するためには、種市が投げる試合全部勝つくらいの気持ちで投げてもらわなければならない。本人も「やっぱりいい状態に持っていけるようにしたいと思います」と自覚する。現在109回1/3を投げているが、結果を残し続けることで、本人が今季目標に掲げた180イニング到達も見えてくる。「イニングちょっと少なくなっちゃっているんですけど、全然まだまだ諦める時期じゃないと思いますし、180もいけると思っているので諦めずに頑張りたいと思います」。

 種市といえばワクワクするストレートに落差の大きいフォークで三振の山を築くピッチングスタイル。種市本来の姿を、そしてマリーンズファンがワクワクするような“種市はいいぞ!”という投球を見せてほしい。

取材・文=岩下雄太

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