◆パ・リーグ　ソフトバンク７―８日本ハム（３日・みずほペイペイドーム福岡）

　日本ハムが最大５点差をひっくり返す逆転勝ちで首位・ソフトバンクを撃破した。

　３回までに１―６とされ重い空気が漂ったが、４回１死から４戦ぶりにスタメンに復帰した万波が相手先発・有原から左中間席へ１４号２ラン。「可能性のある点差に戻すことができたと思うので、この後しっかり追い越せるように頑張ります」と反撃ののろしを上げると、３点差で迎えた５回に清宮が同点５号３ランを右翼席へ。若きスラッガーたちの豪快な２発で試合を振り出しに戻した。

　６―６の７回に池田が山川にソロ本塁打を浴びて勝ち越されたが、直後の８回。左腕・ヘルナンデスから１死三塁と好機をつくり、万波が左前へ同点タイムリーを放った。さらに１死一塁から伏見が送りバントを決め、新庄監督は奈良間に代えて代打・レイエスを投入。２球で追い込まれたが、３球目の外角直球に食らいついて右前打とし、万波が決勝のホームを踏んだ。

　新庄剛志監督は試合後「倉本聰監督に並ぶ高視聴率、２３％」と笑顔で登場。激戦を終えて両膝に手をつき「頼むよ、マジで…。でも、すごい。すごくいいゲームを見せられた」とナインをたたえた。

　先制タイムリーを含む４打点と結果を残した清宮には「幸太郎くんは、褒めることはない。あれはもうマグレ」と変わらぬ“愛のムチ”。４試合ぶりにスタメン復帰して３打点の万波については「１回、気持ちを冷静にさせようと思っただけ。あとは『出たい』って気持ちにさせることが一番でした。いいゲームでした」と振り返った。

　黄色のユニホームを着たソフトバンクファンが敵地を満員に埋め尽くす中での一戦を制し「トウモロコシかと思った（笑い）。すごく黄色い。いやいや、威圧感ありますよね。ソフトバンクさんは発信力が最先端。そういうところすごく吸収しています」と上機嫌で話した。

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