
◆パ・リーグ オリックス3―0ソフトバンク(9日・京セラドーム大阪)
オリックス・田嶋のひらめきが奏功した。「これという投球フォームが僕にはない。ぶっつけだけど、いってみようかな」と発想したのは試合直前。前々回のセットポジション、前回のノーワインドアップとは異なるワインドアップで投球練習。振りかぶると、体の連動性が向上するのを実感した。
「あまり記憶にない」と本番では初というフォームで7回を無失点。6月5日以来の4勝目をつかんだ。初回を3者凡退。2回2死二塁は川村を空振り三振に仕留めた。3回1死二塁の危機も脱出。栗原、山川、近藤の中軸は無安打で、三塁を踏ませなかった。
17年ドラフト1位が7年目で40勝。コツコツ努力してきた。昨年途中から励んでいるのが、守備力向上のための反復練習。登板当日の調整として、開脚したまま左右のゴロ捕球でハンドリング技術も磨いている。
「きょうの田嶋君は何をするのかな?といつも思ってますけど」と冗談を飛ばしたのは中嶋監督。「あまり(フォームを)変えすぎたら、戻るところがなくなる。ある程度のところで抑えてほしい」と探究心に、前向きなストップをかけた。7月無敗、今季2度目の4連勝でエース・宮城へバトンを渡し、勝率5割に王手。器用に姿を変える左腕も、進撃の支えだ。(長田 亨)