ロッテ・西野勇士「真っ直ぐ中心にあんまり投げられていない」、「安定感はない」と厳しい自己評価「とにかく苦しくてもゲームを作る」

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2024.7.4(木) 08:37

ロッテ・西野勇士 (C)Kyodo News

 「初回から自分の投球で長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」。

 ロッテの西野勇士が18時からの日本ハム戦に先発する。

 前回登板の6月25日の楽天戦では、5回2/3・100球を投げ、4被安打、1奪三振、2与四死球、2失点で5勝目を手にした。同日の楽天戦は4被安打中2被安打が内野安打と、ほとんど捉えられた当たりがなかった。

 本人は「入りは良かったかなと思います」としながらも、「全体的な評価としてはあんまり僕の中ではよくなかった。スライダーが良かったというのもあって、それでなんとかなったのかなと思います」と自己分析した。

 2回以降、スライダー、カーブが多かったのはスライダーが良かったことも関係していたのだろうかーー。

 「そうですね、個人的にはかわしたピッチングというか、自分の理想とするピッチングではない。なんとかそれで作れたかなという感じですね」。

 昨季は登板間隔を空けながら先発し、6月が終了した時点で9試合・57回を投げて、6勝2敗、防御率2.84、クオリティスタート(6回以上3自責点以内)は6度だった。今季は6月終了時点で11試合・65回1/3を投げ、5勝5敗、防御率3.58、QSは6度だ。防御率と黒星は昨季よりも悪いが、5回まで持たなかった試合は6月6日の巨人戦のみ。それも、5回に打席が回ってきて代打が送られたものだ。それでも、西野本人は投球のクオリティは昨季の今頃と比べて、「よくはないと思います」と厳しい自己評価。

 納得のいくピッチングではないながらも、試合を作りチームを勝利に導いたのはさすがだ。

 「ゲーム作りはなんとかやっている感じ。今のパフォーマンスでなんとかできているなという感じで、ゲームを作るというよりは自分が投げたい球が、基本真っ直ぐ中心にあんまり投げられていない。安定感はないかなという感じがしています」。

 ここまで5勝を挙げられているのは、培ってきた経験、引き出しがあるからこそなのだろうかーー。

 「とにかくこの前はスライダーが良かったので、それを中心に組み立てて、調子が悪くても何か一つ自分が助ける球を持っている。それでなんとかなっているみたいな感じですかね、はい」。

 首位・ソフトバンクと12ゲーム差開いている中で、西野にはチームに勝利を呼び込む投球が期待される。「とにかくゲームを作るというところだけはしっかりやっていきたいところ。今の自分の状態もある程度わかっているので、とにかく苦しくてもゲームを作る。良かったら、良かったでそれはいいと思いますし、どんなに苦しくてもゲームを作って行けたらいいなと思います」。今夜もしっかりとゲームを作っていく。

取材・文=岩下雄太

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