日本ハム・五十幡亮汰 (C) 産経新聞社

◆ 「後ろの打球は半分諦めているので……」

　日本ハムは26日、敵地での西武戦に2－2で引き分け。先発の福島蓮が6回2失点の力投のほか、合計7人のリリーフ陣も無失点に抑えたものの、打線が要所で繋がらず、2位のロッテに「0.5」ゲーム差に離された。

　惜しくも勝ちきれなかった日本ハムだが、同点の12回にはビッグプレーが飛び出した。9回から代走で出場していた五十幡亮汰が、この回からDH解除で左翼の守備へ向かう。

　するとチームは二死一・二塁の大ピンチを迎えると、ここで打席に立った松原聖弥が前進守備の左翼の頭上を越えようかという打球を飛ばすも、これを五十幡は懸命に追いかけ、最後は背走のまま滑り込んで好捕しゲームセット。間一髪でチームの負けを消し、何とか引き分けに持ち込んだ。

　韋駄天が見せたスーパープレーに、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で出演した坂口智隆氏は「これはもう2回出来ないです。練習でも何回も出来るプレーじゃないんで……本当にすごい」と手放しで称賛した。

　滅多にできないプレーを慣れない地方球場でやってのけただけに、MCを務めた真中満氏も「前を守っていて。後方のフライで、フェンスも気になるしで、本当に難しいですよ」と目を丸くすると、坂口氏も続けて「外野手は後ろの打球は半分諦めているので……その中でも、なかなかできないです」とコメント。

　同じ外野手としてプレーした経験から同場面での難しさを強調し、チームを救った五十幡に重ねて賛辞を浴びせた。

　プロ4年目の五十幡は、今季は主に途中出場でここまで12盗塁（パ・リーグ5位）を決めるなど代名詞の俊足を活かしたプレーでチームに貢献してきた。普段は攻撃の切り札としてチームを救ってきた韋駄天が、守備の切り札としてチームを救った一日となった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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