「なんじゃ今日の試合は」史上初の両軍助っ人が満弾の応酬もドローに新庄監督も苦笑い
スポーツ報知
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2024.6.22(土) 05:55
◆パ・リーグ 日本ハム9―9楽天=延長12回=(21日・エスコンフィールド)
日本ハムと楽天は史上初めて助っ人同士による満塁弾の応酬の末に、4時間22分の壮絶ドローに終わった。日本ハムが7回、フランミル・レイエス外野手(28)の3号グランドスラムなどで6点を奪って突き放したが、楽天も直後の8回にマイケル・フランコ内野手(31)の3号満塁アーチなどで5点差を追いついた。9回にも1点を取り合い、結局延長12回両軍譲らず。新庄ハムと交流戦王者の意地がぶつかり合った。
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たまっていたフラストレーションを全て吹き飛ばした。逆転直後の7回2死満塁。途中出場の日本ハム・レイエスが怪力で押し込んだ打球が右翼フェンスをギリギリで越えた。来日初の満塁弾に「チームのためにやっと仕事ができたよ」。120キロの巨体を揺らし雄たけびを上げてベンチに戻ると、新庄監督に強烈なハグで迎えられた。
エスコン開業2年目で日本ハム選手としても初のグランドスラム。2か月ぶりの劇的3号の裏には、指揮官の“演出”があった。6回1死、ここまで無安打の4番・マルティネスを早々にあきらめ、代打にレイエスを投入。遊ゴロに倒れたが、続く打席で絶好機が巡ってきた。直前の3番・水谷が申告敬遠。メジャー通算108発の助っ人の、怒りのひと振りだった。
開幕から打率2割前後と苦しみ、5月中旬に2軍へ降格。再調整を命じた際にボスは「レイエスがキーポイントになってくるから」と予言していた。2軍ではタイミングの取り方を微調整し1か月で4発。1軍で生まれた待望の一発に「うれしかったね」と大喜びした。4時間22分のドローで、敗れたロッテに代わり、2位に再浮上。指揮官は「なんじゃ今日の試合は」と苦笑いしつつ「あの一発で彼がつかんでくれたら」と巻き返しに期待した。(堀内 啓太)
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