【西武】「OBでなくても勝てる監督を選んで」株主が要望 異例株主総会で後藤オーナー陳謝「常勝軍団取り戻す」

スポーツ報知

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2024.6.22(土) 05:00

株主に説明する西武・後藤高志オーナー

 西武ホールディングスの定時株主総会が21日、埼玉・所沢市内で開催された。株主からは最下位に沈むライオンズに関する厳しい質問が相次ぎ、後藤高志オーナー(75)、奥村剛球団社長(56)が陳謝する異例の総会となった。

 低迷するチームを憂う株主の思いが一気に噴出した。総会には439人の株主が出席して12人が質問したが、鉄道、不動産といった本業への質問より球団に関するものが上回った。そのたびに奥村球団社長が成績不振について「成績が振るわず、ご期待に応えられず申し訳ない」と頭を下げた。

 株主の一人は「非常に残念な結果が続いて悲しい気持ちでいっぱい。OBでなくても勝てる監督を選んでほしい」と要望。奥村球団社長は松井監督の休養と渡辺GMの監督代行兼任を決めた経緯を説明した上で「(意見を)しっかり受け止めて勝てるチームをつくってまいりたい」と回答した。

 総会の終盤にはある株主の「勝つことが最大のファンサービス。チームを根本的に立て直してほしい」という要望に拍手が起こると、後藤オーナーが登壇し「オーナーとして責任を痛感している。常勝軍団をしっかり取り戻す改革を先頭に立って進めてまいりたい」と話し、再建への理解を求めた。

 〇…株主総会では昨オフ、ソフトバンクへFA移籍した山川に関する質問も相次いだ。株主の一人が「タンパリングが疑われる。NPBに訴えないのか」と声を上げ、別の株主は「(公式戦出場停止期間中の)損害賠償を訴えないのか」と質問。奥村球団社長は「FA制度にのっとった移籍」などと回答した。また、3月のOB戦に清原和博氏、松坂大輔氏が出場しなかった経緯についても質問が出た。

 ◆24年の株主総会 6月14日の阪急阪神HDの株主総会では、株主が「外国人をなぜ獲らなかったのか」と補強戦略に疑問を呈した。19日にはヤクルト本社の株主総会があり、故障者が続出する状況に批判の声が上がった。

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