「宇宙人いるのかも…と若干思い出している」強気采配が光る楽天指揮官の巧みな切り返し

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2024.6.17(月) 05:05

勝利しクラッチと抱き合う今江敏晃監督(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイル)

 楽天が球団創設20年目で初の交流戦優勝(最高勝率を含む)を決め、賞金3000万円を獲得した。ソフトバンクに同率で並ばれての最終戦。相星なら得失点率差(TQB)決戦となる可能性もあったが、広島に5―3で勝って13勝5敗とし、1時間遅く試合が始まったソフトバンクが阪神に敗れて、Vが決定した。今季から指揮を執る今江敏晃監督は、史上最年少の40歳で頂点に導いた。パ・リーグ球団の優勝は21年のオリックス以来。

 今江監督はどんなチーム状況にあっても、試合前の囲み取材には必ず応じてきた。ソフトバンク戦で0―21の歴史的大敗を喫した翌日も、約10分間、真摯(しんし)に対応した。その裏にあるのは「ファンファースト」の精神。勝てば「勝利を届けられた」、負ければ「申し訳ない」と、いつも報道陣の向こう側にあるファンを意識している。

 切り返しの巧みさに感心したこともある。あるとき「(京セラDの天井が)UFOみたいですが宇宙人は信じますか?」と突拍子もない質問をしてみた。質問した私を見て、答えたのは「信じてないけど(私が)宇宙人的な存在。宇宙人いるのかも…と若干思い出している」。瞬間、瞬間で導く的確な回答。だからこそ、逆境で最適な処方箋を施せたのかもしれない。(楽天担当・太田 和樹)

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