【日本ハム】伊藤大海がエスコン初完封で今季5勝目「ちょっとほっとしました」…チームは2位浮上

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2024.6.13(木) 08:53

完封勝利にガッツポーズする日本ハムの伊藤大海 (カメラ・上村 尚平)  

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム7―0中日(12日・エスコンフィールド)

 日本ハムの伊藤大海投手(26)が12日の中日戦に先発し、エスコンで初完封勝利を挙げた。9回3安打無四球で球数は98球。球団では22年4月19日楽天戦の加藤貴之投手(32)以来となる100球未満で9回完封の「マダックス」を達成し、2試合ぶりの今季5勝目を挙げた。チームは連敗を「3」でストップし、2位に浮上した。

 伊藤が右拳を突き上げた。7点リードの9回2死。最後はカットボールで二ゴロに仕留めてゲームセット。オフの自主トレも行った開業2年目のエスコンで自身初の完封勝利を飾り「うれしいです。ちょっとほっとしました」と胸をなで下ろした。

 8回を投げ終えて球数は89球。完封勝利を懸けた最終回限定で行われる演出で9回はベンチから送り出された。登場曲「It’s Time」が球場に流れる中でマウンドに上がり「初めてあの演出をさせていただいて、より気持ちも引き締まりましたし、絶対ゼロで帰るんだという気持ちで投げていました」。1番から始まる相手の上位打線に対し全9球をストライクゾーンに投げ込み、3者凡退。二塁すら踏ませることなく、マダックスを成し遂げた。

 進化を見せつけた。今季は10試合先発マウンドに上がり、1イニングあたりの平均球数は約16球。5回までに100球近い球数を要することもあり完投はなかったが、この日は省エネ投球にモデルチェンジした。最速151キロをマークした直球を中心にストライク先行の投球を続け「追い込むまでにどんどんストライクゾーンに集めるような形ができた。まっすぐでファールをとれていると結果が出るので、改めてそこの重要性を感じた」と収穫を口にした。

 5日の広島戦では7回3失点で今季初黒星。以降、チームは1勝5敗と調子を崩していて「責任感を感じていた。どんどん引っ張って行かなきゃというのもあるし、(若手の)田宮選手とずっと組んでいるので弱い姿は見せられない」。開幕投手も務めた8月生まれの“夏男”が、夏本番を前にさらにギアを上げていく。(島山 知房)

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