【楽天】辰己、決勝三塁打で交流戦初Vへマジック3「個人的にはリーグ優勝したい」

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2024.6.13(木) 05:45

試合に勝利しファンに挨拶する楽天・今江監督(カメラ・頓所 美代子)

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―4巨人(12日・楽天モバイル)

 まだ空が暗くなる前の猛攻劇だった。楽天が22年8月25日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)以来の初回打者一巡の猛攻で、先制V打の辰己の三塁打から7安打5得点。巨人の9回の猛追をかわし逃げ切った。「マジック3」となり最速で14日にも球団初の交流戦Vが決まる。

 ガンガン振っていった。川島打撃コーチから「昨日の流れがあるから、初回に勢いそのままにいけ」と背中を押され、初回から積極的にスイング。初回1死一塁から辰己が左中間適時三塁打で先制。さらに、鈴木大の右前打で追加点、フランコの3ランも飛び出した。先制V打の辰己はお立ち台で交流戦Vが近づいてきたことを振られ「顔と名前を覚えてもらいたい」とにんまり。前日11日に逆転サヨナラ二塁打を放った18年ドラフトの同期・小郷のお立ち台での言葉をそのまんま拝借し、したり顔だ。

 チームは29勝29敗1分けと五分に戻し、最大9あった借金の返済に成功。交流戦では球団初の5カード連続で勝ち越しを決めた。辰己は「個人的にはリーグ優勝したいので、交流戦は優勝しようがしまいが…」と、とぼけて笑わせたが、今季スローガンでもある「いただき!」の瞬間は確実に近づいている。(太田 和樹)

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