【楽天】5月目立った、古謝樹「100点」、小郷「速い球を引っ張れる」…戦いぶりを毎月解析「マンスリー銀次」

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2024.6.8(土) 06:05

5月25日の日本ハム戦でプロ初先発した楽天・古謝

 昨季限りで引退した楽天の銀次アンバサダー(36)が楽天の戦いぶりを語る第2回。5月はドラフト1位で入団したルーキー・古謝樹投手(22)のプロ初先発や、東北6県での開催意義などを振り返る。(記録はいずれも5月31日現在)

 10勝13敗だった5月で目立ったのは、25日の日本ハム戦(楽天モバイル)でプロ初先発した古謝です。3回まで無走者と快調でしたが4回に先頭から5連打を浴びて失点。それでも無四球で6回を2失点にまとめた。めちゃくちゃ良かったと思うのは、ドラ1で注目される中で、自分と戦わず、しっかり相手のバッターと勝負していたこと。ボールもいいところに投げられていたし、試合はつくれた。100点です。

 この投球は絶対に次へつながるし、次回は8日の中日戦(バンテリンD)で先発予定。前回はホームの屋外球場だったけど今度はドームです。室内の球場は変化球が結構曲がる。古謝の真っすぐはきれいな球もあれば、ちょっと落ちるなど癖がある。これらをうまく使えれば抑えられると思います。

 打撃で目立ったのは小郷。5月終了時点では打率2割8分1厘(リーグ5位)、23得点(同4位)、56安打(同2位)と好調を持続しています。速い球を引っ張れるのがいいところで、うまいバッティングをしている。シンプルな構えと柔らかさが特長で、しっかり股関節、膝、足首が連動して打てていますね。

 5月は東北6県での主催試合も始まり、8日のオリックス戦(秋田)では4―1で1勝目、31日のヤクルト戦(福島)では9回1死一、二塁からフランコが球団初の代打サヨナラ3ランを放ち、5―3と連勝しました。東北で試合することで、皆さんにもっと楽天イーグルスを知ってもらえたらいい。選手や職員、スタッフも東北での試合を楽しみにしていたし、少しでも野球って楽しいんだっていうことを見せられるいい機会だったと思っています。

 6月は交流戦が中心で、最低限勝ち越さないと上位には食い込んでいけない。カギになるのは長打。ホームランはめちゃくちゃ難しいけど、ひと振りで点が入るのが野球の魅力です。5月末はホームランで勝てていたから、6月も同じ調子でいきたい。そのためには小深田、小郷、辰己が足でかき回して、相手投手にどんどんプレッシャーをかけることが大事になってきます。(アンバサダー)

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