楽天、交流戦初V見えた!「今江、もう勘弁してくれや!」と泣きつかれた思い出の甲子園で初3連勝!単独首位

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2024.6.7(金) 05:45

笑顔でナインを迎える今江監督(中央)(カメラ・馬場 秀則)

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神1―4楽天(6日・甲子園)

 楽天が甲子園で初めて阪神を相手に3連戦3連勝を飾り、交流戦単独首位に立った。就任1年目の今江敏晃監督(40)が4番に起用する鈴木大地内野手(34)が先制2点打を放ち、先発の藤井聖投手(27)は8回途中1失点でチームトップの4勝目。今江監督のもと、投打がかみ合って交流戦9試合を終えて貯金5。球団史上初の交流戦Vも見えてきた。

 喜びがこみ上げる。笑いが止まらない。阪神を相手に、甲子園で初めての交流戦3連戦3連勝。試合直後、三塁ベンチ裏に姿を見せた今江監督は、白い歯を見せながら「甲子園のアウェーの中でファンに3つ勝ちを届けられたのはすごくうれしい。あの一角の方たちも喜んでくれているのではないか」と、左翼席上段のほんのわずかな場所で声をからし後押ししてくれたファンに感謝した。

 指揮官の立場で初めて戦った甲子園の阪神戦。独特の雰囲気に気後れすることなく、采配を振った。4番の鈴木大が初回に先制の2点打を放つなど2安打2打点。1日のヤクルト戦(楽天モバイル)で4番に据えてから5試合で4勝1敗と、思い切った起用が白星につながっている。

 スランプに陥っている浅村のベンチスタートを決断したのは4日のカード初戦。「本当に苦しんでいるし、スタメンを外れることで何か違うものが見えれば」と、今後の復調を期待した配慮からだった。前日5日は2点ビハインドの6回2死一、三塁で、それまで中野に3安打されていた先発の内を「経験をしてほしい。腹をくくった」と続投させ、三邪飛。9回の小郷の逆転弾につながった。3戦目は3点リードの9回に則本の3連投を避けて鈴木翔を起用。「目の前の試合をしっかり戦う」と繰り返しながら、先もしっかりと見据えたタクトが光っている。

 ロッテの現役時代、05年の日本シリーズで4連勝を飾り打率6割6分7厘でMVPに輝いた。当時、客席の虎党から「今江、もう勘弁してくれや!」と泣きつかれた思い出の聖地で、今度は指揮官として3連勝して交流戦単独首位に立った。「後からそういうの(優勝)はついてくればいい」とまだ欲は見せないが、この勢いがあれば球団史上初の交流戦Vも夢ではない。(阿見 俊輔)

◆交流戦優勝回数

8回 ソフトバンク

2回 巨人、ヤクルト、ロッテ、オリックス

1回 DeNA、日本ハム

0回 楽天、西武、阪神、広島、中日

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