【ロッテ】大卒3年目・池田来翔 打撃開眼へ、すり足打法など試行錯誤「危機感を持っている」

スポーツ報知

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2024.6.5(水) 12:00

笑顔を見せる池田来翔(カメラ・池内 雅彦)

 ロッテの池田来翔内野手(24)がスポーツ報知の取材に応じ、大卒3年目シーズンにかける意気込みを語った。今季は5月19日に正二塁手・藤岡に代わって1軍に今季2度目の昇格。千葉・八千代市出身の24歳はレギュラー奪取に向け、積極的な打撃を貫く。(取材・構成=竹内夏紀)

 180センチ、95キロの大型内野手で一、二塁、そして三塁も守れるユーティリティー性を持つ池田。大卒3年目の今季にかける思いは強い。

 「1、2年と結果を出してない。焦りはないけど、危機感を持っている。3年目といえば、結構大きな節目だと思うので、ここでまた違う結果を出したいですね。後がない状態なので、最終的には来年につながるようなシーズンにしたいと思っています」

 5月19日に今季2度目の1軍昇格後は、すぐに存在感も示した。同24日のソフトバンク戦では「6番・一塁」で先発出場。守備では、2回2死に周東の一、二塁間のゴロを好捕し、出塁を阻止。直後、2回先頭では左中間を破る二塁打で出塁し、同点のホームを踏んだ。

 「1打席目に結果が出て、ツーベースでよかったけど、後の2打席は内容としては全然だった。追い込まれるまでは、自分のスイングができてると思うので、そこはよかった。もっといい内容、打席にしていければ、今後に繋がる。自分は打撃でアピールしていくしかない」

 今季は4月5日に1軍に初昇格。7日のオリックス戦では「8番・二塁」で先発出場すると、4回には今季初安打となる右前適時打が決勝点となり、お立ち台にも上がった。だが、6試合で16打数1安打と低迷し、不本意なまま2軍降格。持ち味である積極的な打撃がアピールできなかった。

 「思うように行かなくて切り替えられずに、ズルズル行ってしまった。考えすぎたことが1番の原因かな。自分がファームでやってきたことをできずに、1軍だからと変えてしまった。基本、ストライクに来たら振るタイプ。球種にかかわらず、いろんなデータがある中で狙い球を絞ったりして、逆にそれがいけなかった」

 2軍ではサブロー監督や栗原打撃コーチらの指導の下、フォームの改善など試行錯誤を続けてきた。

 「僕はタイミングを取るのがヘタクソなので、投手の始動に遅れてしまうことがある。遅れないよう、直球を強くはじき返せるタイミングとポイントで打つことをやっていました。(打撃時には)足を上げていたけど、それだと確率が低いので、少しすり足気味にしたり、ステップを小さくしたり色々してます。ずっと一緒に指導してくださっているので1軍で結果を出して、いい姿を見せたいです」

 今年は同じ国士舘大卒で2学年上・高部が2年ぶりに1軍にも復帰。先輩の存在は何より頼もしい。

 「高部さんとは大学から仲良かったですし、ああやって活躍するのはうれしいですし、刺激にもなる。高部さんはすごい優しいし、お兄ちゃんみたいな感じ。2人で『頑張ろう!』みたいな話しはいつもしますね」

 千葉・八千代市出身で、マリーンズジュニアからロッテに入団した選手の第1号。今月28日には母校の千葉・習志野高の吹奏楽部が来場する「習志野デー」も開催される。池田は「スタメンで出られるように頑張りたいです」と闘志。レギュラー奪取に向け、猛アピールを続けていく。

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