【日本ハム】水谷瞬が執念の一時同点適時打…交流戦打率6割4分3厘「何とか期待に応えたかった」
スポーツ報知
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2024.6.2(日) 09:31
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム3―4DeNA(1日・エスコンフィールド)
日本ハム・水谷瞬外野手(23)が1日のDeNA戦(エスコン)で執念の一打を放った。2―3の7回2死一、二塁から代打で登場し、一時同点となる左前適時打をマーク。現役ドラフトでソフトバンクから加入した若き大砲候補が新庄剛志監督(52)の起用に応え、交流戦打率を6割4分3厘に上昇させた。チームは2戦連続で競り負け、4カードぶりの負け越しが決まった。
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これでもかとガッツポーズした。水谷は3万1458人の大歓声に応えるように何度も胸をたたいた。新庄監督に託された1打席のチャンスをものにし「気合っす。一打同点の場面で代打に出してもらえた。何とかその期待に応えたかった」。得点圏打率4割6分2厘の勝負強さをここぞで見せつけた。
1点を追う7回2死一、二塁。左腕・坂本に対して代打で送り出されると、追い込まれてからの浮いたチェンジアップを左前へ。直前に空振りした球をしぶとくはじき返す姿に「なんか期待を持てるよね」と指揮官もニッコリ。これで交流戦は4試合で14打数9安打3打点、打率6割4分3厘と勢いが止まらない。
前日は同点の9回2死で放った左翼への大飛球がフェンス手前で失速。「昨日は惜しいところで(打球を)捕られた。今日は打席に行く前にバットに『打たせてくれよ』と。野球の神様が来てくれたと思う」と執念で打球を運んだ。ソフトバンク時代は5年間で1軍出場ゼロ。「無駄にできる打席なんてない」。一打席に懸ける覚悟がバットに乗り移っている。
5月21日の再昇格時に持ってきた約12本のバットは折れ続けて残り4本に。「1本、1万6000円ぐらい。首回らんくなるっす」と苦笑いしながらも「折れようがヒットになれば全然OKなんで。1軍で打てるんやったら何本でも(いい)」。ロマンたっぷりのフルスイングで、これからも新庄ハムに新風を吹き込んでいく。(堀内 啓太)
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