【ソフトバンク】頭部打球直撃の生海、脳挫傷だった「奥さんのおなかには子どももいます」来季復帰へ意欲

スポーツ報知

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2024.5.31(金) 14:37

ソフトバンクの生海

 ソフトバンクが31日、1月の自主トレ中に打球が頭部を直撃した生海(いくみ=本名・甲斐生海)外野手が、来季中の競技復帰に向けてリハビリを継続すると発表した。

 球団の池田優介広報室長らによれば、生海は1月3日、球団施設内で自主トレ中に打球が左頭部に当たり受傷。頬骨(きょうこつ)の陥没骨折などがあり、形成術(手術)を受けたが、脳震盪(しんとう)様の症状もみられたため、さらに検査を受けたところ、同月26日に左側頭葉脳挫傷と診断された。

 池田氏は「主治医の総合的判断を経て、NPB医事委員会の正式な見解を受けたため、本日お知らせした。競技復帰は受傷から1年~1年半の見込み。生海選手本人は競技復帰に向けてリハビリ継続していく」と説明した。過去にNPBの現役選手で脳挫傷を受傷したという報告はないという。

 生海は現在、NPBが定めた脳震盪の復帰プログラムに準じて、第一段階の有酸素運動を中心にリハビリを実施中。筑後市の球団施設を週2回ほど訪れ、歩行などを行っている。

 生海は北九州市小倉北区出身。九州国際大付高、東北福祉大を経て22年ドラフト3位でソフトバンク入りした右投げ左打ちのスラッガー。甲斐拓也捕手と同姓ということもあり、登録名を「生海」とした。ルーキーイヤーの昨季は13試合に出場し、20打数4安打、打率2割、0本塁打、0打点。ウエスタン・リーグでは69試合、打率2割3分3厘、8本塁打、40打点の成績を残している。

 以下は生海のコメント。

 「診断を受け状況を聞いた時にはショックでしたが、家族からの『またプレーする姿を見たい』という言葉と、自身としてもこれで終われないという気持ちがあり、リハビリを決断しました。奥さんのおなかには子どももいますし、プロ野球選手として復帰して元気な姿を見せたいという思いもあります。

 長くつらいリハビリになることは分かっていますが、同じような状況にある人がいれば、その人たちに勇気を与えることもできるかもしれません。今は体調が万全な日ばかりではないですが、気持ちは前向きです。球団やスタッフの皆さんに支えてもらいながら、これからリハビリに励みたいと思います」

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