西武ドラ1武内夏暉、「ピンチの時こそ楽しむ」精神で球団新人4人目の快記録…過去には稲尾和久らも達成
スポーツ報知
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2024.5.31(金) 05:45
◆日本生命セ・パ交流戦 中日0―3西武(30日・バンテリンドーム)
結果より気持ちだ。ピンチを迎えても西武のドラフト1位・武内夏暉投手(22)は動じることはなかった。「ピンチの時こそ、その状況を楽しむ」。5回は投前へのバントを処理して一塁へ悪送球。6回にも一塁へのけん制球が悪送球となるなど、自ら危機を広げたが、しっかりと後続を断った。
修正能力の高さを見せつけた。「あまり調子がよくなかったので、いろいろと試しながら投げました」。グラブの位置、足の上げ方などフォームを微調整。直球に加えツーシーム、チェンジアップといった変化球にキレがないと感じるとストライクゾーンに投げ込んで打たせて取った。6回途中まで4安打無四球無失点で4勝目をんだ。渡辺GM兼監督代行は「今日はよくなかった。ただ、そういう中でゲームを作っていける能力に長けた投手」とたたえた。渡辺監督代行になって以降、初の連勝で初のカード勝ち越しを決めた。
西武の新人で開幕から4連勝したのは前身の西鉄時代も含めて稲尾和久(1956年)、杉山賢人(93年)、十亀剣(2012年)に次いで4人目。22年限りで引退して昨年、武内を担当したのが十亀スカウトだった。自身と同じドラフト1位で背番号も同じ21。「うれしいですね。年間を通して野球をやることは1回もなかったと思うので、どうやって乗り越えていくか。本人を尊重してサポートできれば」と温かな目で見守る。
防御率は再びリーグトップに。「あまり気にしないようにしています」と表情を引き締めた。試合前、母校の国学院大が春のリーグ戦を5位で終えて1、2部の入れ替え戦を回避。その一報に「刺激になりました」。次の登板は6月6日のヤクルト戦が有力。慣れ親しんだ神宮のマウンドで5勝目を狙う。(秋本 正己)
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