【日本ハム】新庄監督、罰金覚悟で阪神ユニ着用 極秘作戦に「『あと一回やったら退場』って…(笑い)」

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2024.5.29(水) 23:32

メンバー表交換に阪神のユニホーム姿で登場し、岡田彰布監督(右)と握手を交わす新庄剛志監督 (カメラ・馬場 秀則)

◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―8日本ハム(29日・甲子園)

 日本ハムが15安打8得点で阪神に大勝し、貯金を今季最多タイの8とした。就任3年目の新庄剛志監督(52)はこれが甲子園での監督初勝利となった。

 試合前からビッグサプライズでファンの度肝を抜いた。開始5分前のメンバー表交換。オーダー用紙を手に三塁ベンチを出た新庄監督は、何と阪神のユニホームに身を包んで登場した。背中には漢字で「新庄監督」、背番号には阪神で最初につけた「63」。いきなりの新庄劇場に甲子園の阪神ファンからも拍手と歓声が沸いた。

 鮮やかに勝利をつかんだ試合後、指揮官は「選手時代、タイガースのユニホームでシートノックを受けて監督にめっちゃ怒られた。監督の自分がやったら怒られる人いないかなって(笑い)。多分あした(30日)、吉村本部長にめっちゃ怒られます。(事前に)言ってない」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 NPB側からはすぐさま“警告”が入ったといい「柔道でいう有効、技あり?『あと一回やったら退場』って警告が来て。(背番号)5番のユニホームも用意してたんですよ。(サプライズを)あと一回…。でも退場は嫌やしなあ」と笑顔で話した。

 このサプライズは「1か月前」から極秘で準備していたといい「マネジャーには『タイガース時代からの俺のファンがいて、その人にプレゼントしたいから作りたい』って言っていた。(自分が着るとは)誰にも言ってない。怒られる前提。罰金、用意してたもん。岡田さんも記念撮影を快く受け入れてくれて、記念になりました」と敵将への感謝を何度も口にした。

 3年目でつかんだ甲子園での1勝には「いやあ、大きい。選手たちはホント幸せだなあって。こんなにすごい球場で、あれだけのファンの前でプレーできる。俺も出たいなあってすごく(思った)」としみじみ。就任1年目は甲子園で屈辱の3連敗。「強いなあ、ファイターズ変わったなあ、ってスタンドの皆も思ってくれたと思う。こういう戦い方をして、セ・リーグはタイガース、パ・リーグはファイターズのファンになってくれるきっかけになってくれたらうれしいですね」とニッコリ笑った。

 首位・ソフトバンクは巨人に延長12回サヨナラ負け。ゲーム差は4に縮まった。

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