「今はホークスの会長なので」王貞治DAYの勝利は譲らない! 「気にかけていただいて」栗原がV弾

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2024.5.29(水) 05:45

5回無死、栗原が右越えに先制のソロを放つ(カメラ・上村 尚平)

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―2ソフトバンク(28日・東京ドーム)

 王貞治は、ホークスだ! ソフトバンクが連敗を3で止め、12球団最速の30勝に到達。巨人主催の「王貞治DAY」で小久保監督が古巣に競り勝った。「ジャイアンツさんも歴史があって、ホークスもあって。立場的にはやりにくいと言いますか…。でも、今はホークスの会長なので。勝ち切れて良かったです」。自身も巨人の4番だった指揮官が、負けられない試合を制した。

 5回先頭・栗原の3号ソロで先制。左打席から右翼席へ、まるで世界の本塁打王が乗り移ったかのような弾丸ライナー。今月20日、王さんの84回目の誕生日は試合がなかったが、翌21日の楽天戦(みずほペイペイ)の試合前に祝福の言葉を伝えると、その日は4安打2本塁打6打点と爆発。今回の記念日にも劇弾を放った。打てないとき、遠征先に「バッターとして余裕がないように見える」と、メッセージを送ってくれるレジェンド。「気にかけていただいて、ありがたいです」と感謝は尽きない。

 「取れても1、2点。僅差になると思っていた」と指揮官。かつてのONに匹敵する柳田、山川、近藤のYYKトリオが爆発しなくても、きっちり白星を拾っていく。(田中 昌宏)

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